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COLUMN コラム

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そのエリアのことを熟知している、東京ビエンナーレを開催する各エリアのご意見番エリアディレクターによるコラムです。
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#建築

COLUMN:都市と芸術祭/長谷川逸子(建築家)

 第二次世界大戦の終戦から76年が経とうとしています。そして今20世紀を通じて激しい新陳代謝を繰り返し、東京にある種の閉鎖感が漂っています。カンフル剤のような大規模開発があちこちに打ち込まれる一方で、老朽化するインフラ、増え続ける空き家、そしてコロナ禍による空洞化など、東京のあちこちに生まれる。さまざまな隙間から新しく次に向かう姿が吹き出しているのかもしれませんがなかなか見えません。
 私の仕事で

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