ユージーン・スミスの水俣での撮影に賭けた後半生。

MINAMATA－ミナマタ－
原題：Minamata
ジョニー・デップ、美波、國村隼、加瀬亮出演。
2020年、アンドリュー・レヴィタス作品。

MINAMATA−ミナマタ−(字幕版)

1971年、ニューヨーク。かつて、アメリカを代表する写真家とも称されたユージン・スミスも、酒に溺れた生活を送っていた。日本のCM撮影をきっかけに、熊本県で工場の流す有害物質によって苦しむ住民を取材することになる。

いわゆる水俣病問題と言われる工場側と被害を受ける地元住民の話ですが、ジョニデが、ドランカーな下り坂の写真家をよく演じています。１枚の写真は1000の言葉より雄弁というジャーナリズムさがよく分かります。「カラー写真」より「モノクロ写真」の方が、情報が削ぎ落とされいる分だけ、訴えてくるものがブレにくく真に迫ってきます。「楽園への道」と並んで彼の代表作でもある「入浴する智子と母」ができるまでというドキュメンタリー映画と言ってもいいかもしれません。