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SNSのない時代のセルフマーケティング〜キース・ヘリング展(2/25まで)
キース・へリング展 アートをストリートへ
森アーツセンターギャラリー
2023年12月9日(土)~2024年2月25日(日)
アートはみんなのものという思いのもとに、地下鉄駅構内などに始めたサブウェイ・ドローイング。裏側にはやはりいろんな人に自分の作品を見てほしいという考えもあったのかなと。今だったら、SNSに投稿するという手もあるのだが、当時は大勢に見てもらうには、公共の地下鉄がてっとり早かったのか。迷惑行為で捕まるも、それすら話題になり、今でいう炎上商法に。ツールは違ってもやってることは一緒なのかもしれません。
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会場は、ほぼシルクスクリーン、リトグラフの刷物なのですが、冒頭の地下鉄のチョークドローイングは実筆、よく残ってたなと関心、チョークの掠れ具合まで見られます。刷物でないチョーク跡に初心の意気込みが感じられます。
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特徴であるあの単純なキャラクターを組み合わせることで言語化。メッセージは国や世代を超えて伝えられます。内容も、だんだん反アパルトヘイトや、自身もゲイであったマイノリティの解放、反原発などのメッセージ性も強くなっていきます。
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一点あげるとしたら、ブループリントという、キースにしては珍しいモノクロ17枚組の作品。ストーリーがありそうでなさそうなところ、不穏感がおもしろい。
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1983年にワタリウム美術館の前身だったギャラリーワタリの個展をきっかけに来日、会場では、当時表参道の地面にチョークで描いてるキースの動画が流されてます。
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平面だけでなく彫刻もありました。いつものキャラクターでない幅広い作風も見られましたし、キースヘリングを再発見できる回顧展かと思います。
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![東京美術館巡り](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/19650376/profile_0c4247adc969ad13322c7420927fcbda.jpeg?width=600&crop=1:1,smart)