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都市の3Dデジタルマップ化の推進

都市の3Dデジタルマップとは?

 都市の3Dデジタルマップとは、地形、道路、建物などの立体的な情報をもとに都市を仮想空間に3Dで再現したものです。平面の地図ではそこに立つ建物の位置や面積はわかっても何階建てでどのような形をしているのかはわかりませんが、3Dデジタルマップを用いると分かるようになります。
 都市の3Dデジタルマップを活用することで、人工知能(AI)などの技術革新や、人流データなどのビッグデータとの連携により、交通、物流、防災など様々な分野において、誰もが便利に、そして安全・快適に生活ができるように、生活の質を向上させる取組につながっていくことが期待されています。

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都市の3Dデジタルマップのイメージ

デジタルツイン実現プロジェクト

 3Dデジタルマップは、「都市のデジタルツイン(下で説明)」実現に向けた主要な情報基盤となるものです。都は、「未来の東京」戦略にて、2030年に完全なデジタルツインを実現することを目標としています。

「デジタルツイン」とは、センサーなどから取得したデータをもとに、建物や道路などのインフラ、人の流れなどを、コンピュータネットワーク上の仮想空間である「サイバー空間」上に「双子」のように再現するものです。これにより、デジタル技術を活用して都民が質の高い生活を送る「スマート東京」を実現し、世界のモデル都市となることを目指しています。

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都市のデジタルツインのイメージ

海外都市では3D都市モデル化が進んでいる

 例えば、シンガポールでは、実物のシンガポールをそっくりそのままデジタルデータとして再現するコンセプトの下、建物をつくる際の自治体への申請において建物の3Dデータの提出を義務付けることで、精度の高い3D都市モデルをつくる”Virtual Singapore”という取組を進めています。
 また、ヘルシンキ(フィンランド)では、北欧の都市では初めて市内全域を含む3D都市モデルを作成(Helsinki 3D+)し、世界で初めて3Dデータをオープンデータとして無料公開を行うなどの取組を進めています。

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  Virtual Singaporeのイメージ       Helsinki 3D+のイメージ

 我が国においても、令和2年度、国土交通省がProject PLATEAU(プラトゥ)という名称で、全国56都市で3D都市モデルを試作する取組を進めています。都内では、区部や多摩地域のいくつかの地域で都市が3D化され、G空間情報センターというポータルサイトを通じて公開されています。

【PLATEAUホームページ】
https://www.mlit.go.jp/plateau/

【G空間情報センター Project PLATEAUポータルサイト】
https://www.geospatial.jp/ckan/dataset/plateau

産学官ワーキンググループによる検討結果

 都は、都市のデジタルツイン実現等を支える3Dデジタルマップの早期作成に向け、令和2年12月1日に学識経験者等からなる「都市の3Dデジタルマップの実装に向けた産学官ワーキンググループ」を新たに設置し、検討を進めています。

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パイロットマップのイメージ

【都市の3Dデジタルマップの実装に向けた産学官ワーキンググループ】
https://www.toshiseibi.metro.tokyo.lg.jp/bunyabetsu/machizukuri/digital.html

今後の展開

 令和3年度は、モデルエリア(都庁周辺の西新宿など4地区)を対象に、3Dデータの作成を行うとともに、活用方法についても、庁内の関係部局や民間等の関係者とも連携し、検討していく予定です。
 3Dデジタルマップに関しては、技術の進展も著しい分野であるため、状況に応じて柔軟に対応を行いながら、皆さんの生活の質の向上に3Dデジタルマップが役立つように、早期の完成を目指して、引き続き取り組んでまいります。

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都市3Dデジタルマップ化の実装に向けたロードマップのイメージ

 なお、デジタルサービス局では、デジタルツイン実現に向けた進捗状況などをわかりやすく発信するためのWebサイトを開設し、この中で「東京都デジタルツイン3Dビューア」を公開しておりますので、参考にご覧ください。

【東京都デジタルツイン実現プロジェクト情報発信サイト】       https://info.tokyo-digitaltwin.metro.tokyo.lg.jp/

【東京都デジタルツイン3Dビューア】         https://3dview.tokyo-digitaltwin.metro.tokyo.lg.jp/