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《世界最大級の客船に対応する 東京国際クルーズターミナルを紹介》

[本稿は、令和2年11月、都庁内に配信したブログ内容です]

世界的なクルーズ人口急増と大型クルーズ客船の今後の需要増加に対応するため、都はクルーズ客船誘致施策を展開し、国際観光都市を推進すべく、臨海副都心に東京国際クルーズターミナルの整備をすることとしました。
これまで、国内外の客船の迎え入れは晴海客船ターミナルでしたが、客船の大型化に伴い、レインボーブリッジの桁下高さ制約(52m)を受け、通過できない超大型クルーズ客船の受け入れについては、大井水産物ふ頭で土日・祝日に限った臨時的な対応となっていました。
このような状況を踏まえ、2015年に工事着手し、レインボーブリッジ外側の臨海副都心に新たな客船ふ頭(東京国際クルーズターミナル)の整備を進めてきました。
そしていよいよ世界最大級のクルーズ客船に対応した「東京国際クルーズターミナル」が本年9月10日に開業しました。

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《東京の新たなランドマーク コンセプトは「首都の玄関口」》
新しいターミナルは「首都の玄関口」をコンセプトに、東京の新たなランドマークとなり、海の風や風景を感じられる空間としています。また特徴的な大屋根は、「海の波」、「船の帆」、「日本の伝統的な屋根のそり」をダイナミックにイメージしています。

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ターミナルは、陸から約350m離れた海上に桟橋を構築し、その上に建築面積約6千㎡(サッカーコートと同じくらい)、鉄骨造4階建ての大規模施設を建設しました。
また、この海上ターミナルへのアクセスのため、車両用と歩行者用の2つの連絡通路を整備しました。

《自由度の高い設計 コンサートや展示会の開催も可能》

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ターミナル施設の1階はエントランスロビー、2・3階は客船の規模に合わせた乗下船フロア、4階は送迎/展望デッキとなります。ロビーの設計は、定員が数十人のものから5千人を超えるものまであるクルーズ客船に対応するため間仕切りの無い大空間とし、船の大きさ等に応じて可動式のパーテーションで区切ることで、様々なレイアウトに変更できます。3階は吹き抜け構造の開放的な空間となっており、イベント会場としての需要が見込まれています。

《国内で類を見ない「土木構造物と一体化した建築物」》

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ターミナル基礎は、海上工事において直径2mという大口径の鋼管杭を、管理精度の高い施工で打設し、その上に建築物の柱を建てる、国内で類を見ない「土木と建築物が一体」の構造とし、大臣認定を取得しています。
土木構造物である基礎部分の施工は、工期を短縮するため、大型海上杭打船により鋼管杭を海底に打設するのと同時平行で、ジャケットと呼ばれる梁の部分を、福岡県と三重県の工場で製作を行いました。海上輸送の後、固定起重機船(3,000t吊)によりジャケットを吊り、打設した鋼管杭に据付し、コンクリート床版を置き、上部コンクリートを施工しました。

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ターミナル建物部分は、基礎である鋼管杭に建築鉄骨柱を建込連結し、鉄骨建方、各階の床など躯体を施工。外壁・屋根工事、内装仕上げ工事、設備工事(受変電設備・給排水衛生設備・消火設備など)を同時並行で整備し、完成となりました。

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このように景観や設計、施工に多くの工夫や技術が駆使された
新しい東京のランドマーク「東京国際クルーズターミナル」へ、
皆さまも是非一度、足を運んでみてください!