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ヒトコト旅 in 島根 西部コース(津和野)レポ! -1日目-

津和野に到着!
 
11月19日、いよいよヒトコト旅のはじまりです。当日移動組は朝8:25羽田発の飛行機で萩・石見空港へ。空港からはタクシーに乗り合わせ、集合場所の津和野駅に到着!前乗りしていた参加者のゴトウさんと合流しました。
 
その頃、西部コーディネーターで津和野在住のフナヤマと全体コーディネーターのサンベ・ソガは、フナヤマの拠点・まちのオフィスQ+に集合し、皆さんをお迎えすべく津和野駅へ歩いて向かいました。
ちょっと歩くと舟山の友人・知人と会い、挨拶かたがたちょっと立ち話するのを繰り返しているうちに「着きました」の連絡が・・・「フナヤマトラップ」おそるべし!あわてて走って駅へ向かい、迎えるはずが迎えられるなど、ハプニングがありながらもヒトコト旅in津和野がはじまりました♪
 
まずはSLの前で集合写真を撮って、出発進行!みんなまだ緊張してますね(笑)

津和野のまち歩き
 
 この日、津和野では3年ぶりに町のお祭りが開催されて、たくさんの人たちで大賑わい。歩いて行くと、神楽を舞っているところに遭遇しました。

神社のような神社ではないような建物で「御旅所(おたびしょ)」という神様の休憩所だそうです。フナヤマからの紹介を聞きながら、しばし石見神楽を愛でることができました。
 
再び歩きはじめ、最初の目的地「津和野町日本遺産センター」に到着!

津和野町の「津和野今昔~百景図を歩く」は2017年に文化庁が創設した「日本遺産」の第1号の一つに認定されました。津和野百景図には江戸時代の終わり、津和野が経済的にも安定し、文化が花開いたころの藩内の様子が描かれており、現在の津和野でも、半分ほどの景観を見ることができるそうです。津和野に暮らす人たちは町並みや伝統行事、景観を大切に守り伝えておられるんですね。
 
こちらでガイドをしてくれたのは、松本凛生さん。なんと、津和野高校2年生です!

松本さんは奈良県出身ですが「地域みらい留学」で津和野に来られたのだそうです。歴史や町に関わることが好きで、お休みの日にはボランティアガイドをされているのだそうです。百景図で好きな絵を聞いたところ、「ここよく通るんです」と、「常磐橋」を挙げてくれました。教育に関心がある参加者のゴトウさんは、地域みらい留学や高校生の地域活動について、いろいろお話しされていました♪
 
日本遺産センターを出て、さらにまち歩きは続きます。 
なまこ壁の蔵や古い建物が情緒深く、あちこち眺めながら歩きました。

津和野名物の栗の「やきぐり」や子ども縁日などもあり、通りを行き交う人たちもにこやかで、町全体が久しぶりのお祭りを喜んでいるようでした。

通りを抜けるとひときわ大きな人だかりがありました。「つわの蚤の市」です!

「つわの蚤の市」はフリーマーケットを中心に、雑貨や日用品をつくる作家さんの物販や、地域内外の飲食が出店されるイベントで、津和野町に住む多世代の方々がつながり、交流ができる場をつくることで、地域のコミュニティをより豊かにされています。 
 
この日は色々なイベントが重なって、「芋煮と地酒の無料ふるまい」も!

お昼ごはんは、芋煮をいただいたり蚤の市の出店で買ったり、それぞれのお好みで。きらきら光る津和野川(錦川)や町の人たちを眺めながら食べました。

「まちのオフィスQ+」で、まちづくりを考えてみる
 
津和野の町の雰囲気を味わい、お腹も満ちたところで、西部コース コーディネーターの舟山の拠点である「まちのオフィスQ+」に移動しました。にぎやかな町の中からちょっと道を入ったところにあります。まずはフナヤマから施設について話してもらいました。 

「まちのオフィスQ+」は、「まちの課題解決拠点」をテーマとした、地域と繋がることができるコワーキングスペース兼コミュニティスペースです。古民家をDIY改修して作られました。ここで行われている取り組みの一つに「課題ラボ」があります。

「課題ラボ」とは、津和野の方が感じる”まだ名前のついていない”課題を集めて整理しカードにしたものを使ってイベントやワークを行い、アイディアや仲間を集め、解決に向けて動き出すものです。いろいろユニークな事柄が「〜〜〜問題」として書かれていました。

参加者の皆さんも気になるカードを選んでいきました。

そして、特に気になる1枚を選んで、選んだ理由をそれぞれお話ししました。

この時、飛び入り参加してくれたのが島根大学の浦上慧伍さん。
津和野が大好きになって、松江から何度も通って地域の活動に参加しているそうです。

続けて、「津和野町の観光について考えてみよう!」をテーマにワークショップをしました。津和野にやってきて気づいたことやアイデアなどを、付箋に書いて出してもらいました。

参加者のミヤウチさんから「スタンプラリーのスタンプを人が押してくれるっていいですね。ついでに養老館のことも聞けました!」と話してくれました。なるほど、こうしたことも魅力になるのだと、気づかせてもらいました。
 
皆さんからの意見を模造紙にまとめました。地域に関わるとき、こうしたワークショップに参加する機会も少なからずあります。外から来てくれた人たちの意見は、中にいると気づきづらいことを気づかせてくれる「鏡の効果」というのもありますね。

頭を使うワークの後は、体を使うワークへ!
 
DIYで改修中の「ゲストハウス野窓」をお手伝い
 
まちのオフィスQ+から津和野駅近くにある「ゲストハウス野窓」まで歩いて行きました。オーナーの齋藤香菜子さん、通称カナコスさんが迎えてくれました。

かなり大規模な改修をされており、家の中に重機が入っているところも!

カナコスさんにお話をうかがいました。

北海道出身でホテル勤務をされていましたが、世界一周の旅に出られたそうです。そこからゲストハウスをつくることを志し、日本に戻ってきてからはゲストハウスに勤務して仕事を学んでおられたところ、旦那さんと出会い、津和野に出会い、8年前に移住して来られたそうです。以来、ゲストハウスを開く物件をずっと探していましたが、なかなか見つからず・・・しかし、この古民家に出会って、いよいよ始動。2023年のオープンを目指しています。
 
さっそく作業に入りました。参加者の皆さんがお手伝いするのは天井板の塗装。柿渋や墨汁、鉄媒染液を混ぜたものを使って、味のある風合いに塗っていきます。

はじめはおっかなびっくりだった参加者の皆さんも、すぐに慣れて手際よく塗っていきます。全集中!

作業をしていると、なんと地元の方(尾木みゆきさん)がお汁粉の差し入れを持ってきてくださいました!

甘いものが沁みる〜 みんな大喜びでいただきました!

お汁粉でさらに元気になって、けっこうたくさんの板を塗ることができました!

野窓を後にし、津和野温泉「なごみの里」へ。疲れた体をほっこり癒してもらいました。

そして、夕食は西部コーディネーターのフナヤマが強力にオススメする「田舎もん」へ。ここで午後の便で到着したノグチさんも合流して、オールメンバーが揃いました!!

事前ワークショップの際にフナヤマから強力な「オムライス推し」を受けてオムライス一択かと思いきや、ステーキが有名な洋食屋さんでそれぞれメニューを選びました。オムライスのステーキ乗せという最強メニューも!

さて、お腹も満ちて車で移動していると、向こうの方に焚き火をしているであろう光が見えました。暴れ神輿です!光の方へと行くも、すでに人の姿もまばらで消えかかった焚き火が残っているだけ。しかし、橋を渡っていく御神輿を発見し、慌てて走っていくと人だかりと大きな焚き火がありました。
 
お神酒などをいただきながら、どんな祭りなのか、地域の方々にお話をうかがいました。
暴れ神輿とは、鷲原八幡宮の秋季大祭で、火の神様を迎え入れるため、神輿を担いだお神輿会の会員が燃える薪を蹴散らす伝統行事とのこと。
 
燃える薪を蹴散らすと???

わっしょい!わっしょい!と掛け声が始まったかと思うと、御神輿が火に飛び込んだ!

薪を蹴散らし、火の粉が巻き上がります。いつの間にか、フナヤマも法被を着て御神輿を担いでいました!

いやはや、すごい迫力でした。熱くないのか?火傷しないのか?
フナヤマ曰く、「けっこう大丈夫」なんだそうです。
貴重な祭りを見ることができて、煙に巻かれながらも大興奮でした。

祭りを後にして、畑迫にある「ほたるの宿」に到着。
朝の移動から始まって濃密な一日でした。
 
みなさん、おやすみなさい。 

筆:一般社団法人しまね協力隊ネットワーク(文:三瓶裕美 写真:曽我瞭)


※行程中はマスクを着用し、飲食及び集合写真撮影時は外しています