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2023年のピックアップ物件9選。「どんな家や店にしようかな?」と暮らしを妄想してみよう
2023年、東京R不動産に掲載された数々の物件たち。
息を呑む美しい物件や、「自分ならここでどんなお店ができるかな」とワクワクする物件、「どうしてそうなった!?」と目を見張るおもしろ物件など、ユニークな顔ぶれがサイトに並んでいました。
どれもそれぞれの個性があるなかでピックアップするのは心苦しくもありましたが、今回のnoteでは、2023年にサイト掲載されたなかから9つの物件をご紹介します。
「もし自分がここで暮らしたら、どんな生活を送ろうかな」と妄想を膨らませてみてください。
※すべての物件は成約済みです。
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【1】ダイナミックさと繊細さを併せ持つ戸建。
「緑に浮かぶ、展望の家」
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緑が茂る雑木林に、ダイナミックさと繊細さを合わせ持つ家。まるで里山の中に浮かんでいるような感覚になります。
この家の主人は建築家で、こだわりを詰め込んで自ら設計をしました。奥様は挿花家として活躍し、自産自消のスローライフを送りながらたくさんの書物を執筆された方で、たくさんの民芸品などをこの家でコレクションしていました。
貫禄のあるリビングホールは、一番高いところで約5m。木の小屋裏があらわされた天井と、コンクリート打放しの壁の組み合わせにうっとりしてしまいます。
担当者より:所有者さんの生き方が映し出された、等身大の住まい。 たくさんの思い出と記憶が詰まったこの住まいに共感してくれる素敵な方に引き継がれました。
【2】ポールダンスしてもしなくても。
「度肝を抜かれた部屋」
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部屋の中心には、ポールダンス用のポールが。床は強化ガラスで、色を変えられるLEDライトが仕込まれています。オーナーさんから連絡を受けて行ってみたら、想像の斜め上?別次元?をいく部屋になっていました。
照明がつけられたコンクリートの2本の柱は、なんだか松明のようにも見えます・・。キッチンもコンクリートで作られていますが、調味料を置く窪みがあり、使い勝手も考えられた細かい施工にグッときます。
ちなみに「ポールダンスはしない」という方もご安心を。このポールは取り外しが可能なので、不要な場合はオーナーさんが取り外してくれますよ。
担当者より:「オーナーさんが隣にいるのに「何かの儀式が執り行われる神殿?でしょうか…」と口から出かけるくらい、びっくりしました。
【3】レトロな名残をどう活かす?
「ヘアーサロン・○○」
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美容室だった名残が昭和レトロ感満載の「店舗併用住宅」。
3階建の一棟貸しで表口と裏口があり、通りに面した「店舗区画」と「住宅」は動線が分けられるようなつくりです。
全体的に結構な使用感があるので、改装はしっかりとする必要はあるような状態でしたが、この雰囲気を生かして、古着店や雑貨店、カフェなどとして使うことができたら面白そうな物件でした。
担当者より:新しいものにはつくれない、この雰囲気。レトロなディティールをどこまで残すのか、借り手の腕前が試されるけれども、思わず挑みたくなってしまう物件でした。
【4】日本離れした建築に心奪われる。
「美しい光が満ちる家」
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写真で伝わりますでしょうか?この日本離れした空気感や、建築好きな方ならきっと伝わる溢れんばかりのポテンシャル。
大きなワンルーム空間は、トップライトと各窓から溢れ込んだ光で満ち溢れています。板張り天井が重くならないのは、この光があってこそ。
書斎スペースなど、コーナーの各窓はL字型に開いているためとても明るく、ワイドに広がる眺めが楽しめます。
担当者より:ほんとに僕自身すごく気に入ってしまいまして、良さを心から分かっていただける方にしかお譲りしたくない気持ちです。この家を愛し幸せにしてくれると、現地で僕を説得してください。笑
【5】森の中の我が家に帰ろう。
「緑のワンダーランド」
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建物が主なのか植物が主なのか、負けず劣らずの個性を見せ合うアパート。竣工から5年で植物はすっかり根付いて迫力を増し、地域でもちょっとした名所になっているようです。
もりもりの植物を左右に愛でながら部屋までのアプローチを進む構造になっており、3階までの曲がりくねった坂道を歩む様はまるで山登りのよう。緑に覆われて過ごす毎日は、想像以上の豊かな時間と経験になりそうです。
入居のいちばん大事な条件は、「日々の水やりを抜かりなくお願いできる人」。ユニークな挑戦をしたオーナーの心意気をかってくださる植物好きの方に、この家と緑を育ててもらえたら嬉しいと思いました。
担当者より:植物を愛するオーナーと、建築と植物のプロによる、たった3部屋のための壮大なプロジェクト。持ち家でもこんなに思い切ったチャレンジはなかなかできないところ、賃貸でよくぞここまでやりきったものだと、あっぱれの一言です。
【6】不朽の名作ヴィンテージマンション。
「色あせない造形美」
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建築家・堀田英二設計の不朽の名作「ビラシリーズ」の記念すべき第一号。東京オリンピック開催の1964年に竣工したヴィンテージマンション、「ビラ・ビアンカ」です。
各フロアおきにバルコニーがせり出したつくりで、各階が宙に浮いているように見える斬新な建築。リズミカルで表情豊かなファサードをしていて、今でも色あせることない美しい姿にほれぼします。
こちらは最上階、南東向きのワンルーム。ワイドな開口の先には、すっきりと抜けた眺望を楽しめるバルコニーが室内とつながるように設けられています。
担当者より:用途は「事務所」に限られていますが、いわゆる事務所っぽくない空間を探している方にぴったりかなと。立地を考えると、アパレルや、デザイン・クリエイティブ関係の業種と特に相性が良さそうに思いました。
【7】オフィスとスタジオをセットで。
「目黒鉄骨スタジオ倉庫」
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倉庫っぽい空間のオフィス。鉄骨造ならではの柱の少ない大空間が特徴です。
2階はモルタルを基調に、無機質なリノベーションが施されています。3階は雰囲気が一転して、明るい撮影スタジオといった雰囲気。連続する窓から光がたっぷりと差し込み、物撮りに最適だと思います。
3階をスタジオやショールームとして、2階をスタッフの執務スペースに...といった使い方もハマりがよさそうです。
担当者より:建築写真なので無機質感が強調されていますが、実際にはもっとずっと温かみ・人間味があります。現テナントさんがリノベーションし、内装をそのままバトンタッチで引き継げる魅力的な募集でした。
【8】広いお庭に面した平屋のお屋敷。
「貫禄の平家、大きなケヤキとともに」
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約350㎡の大きな敷地に建つ、趣のある平家。「古民家」というよりは「お屋敷」のような貫禄を感じます。
どのお部屋にも窓があり、窓先には緑が見えるので心地がいいです。広い庭には保護樹木に指定された大きなケヤキが立ち、この土地の歴史の深さを感じます。
間取りは5LDK。住むだけでなく、住居兼事務所としたり、アトリエのような用途でも募集をしました。
担当者より:四季折々の景色を楽しませてくれるお庭に面したお部屋たち。時が止まったような豊かな時間を過ごせる場所でした。
【9】池の手前の敷地もセット。
「池畔の風景と暮らす」
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池のほとりに立つ戸建。緑に埋もれていますが、左下の写真中央に屋根が見えるでしょうか。このロケーションは希少で、好みの内装に仕上げれば理想の池畔の家をつくり上げることができます。
売主さんは当時、まだぼんやり二拠点生活を考えていたぐらいでしたが、たまたま見に来た際にリビングからの美しい眺めに惚れこんでしまい即決したのだとか。
場所は長野県ですが、富士見駅から新宿までは電車でだいたい2時間程。気軽とは言えませんが、日帰りで東京まで行ける距離感も良いところだと思います。
担当者より:室内から窓いっぱいに池と緑が見えます。やはり写真よりも現地で見る方が心が動きますが、リビングからの眺めが本当に見事でした。
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以上、2023年のピックアップ物件のご紹介でした。
住居、お店、事務所、別荘など様々ありましたが、眺めているとそれぞれ「もし自分が暮らすなら..」とワクワクしてしまいます。
2024年も引き続き私たちならではの視点で物件を探し、一風変わった物件や、グッと引き込まれて妄想の広がる物件を東京R不動産サイトに掲載いたしますので、またふらりと覗いていただけるとうれしいです。
※物件掲載のご依頼も常に受け付けております。(掲載料金はかかりません。成約時にのみ手数料をいただいております)