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映像制作で海外ノマド生活 パラレルワーカーかもさんから学ぶキャリア

働き方がどんどん変化している今の時代、誰しも1度は自分のキャリアについて「これでいいのだろうか?」と悩むもの。

そこで今回は、会社員からの転職を経て、現在は海外ノマドワーカーとして働き方を確立されているかもさんにお話を伺いました。

かもさんも、ご自身のキャリアについて悩み、迷った時期があったとのこと。
当時の悩みをどのように乗り越えて、現在の働き方に至ったのか。キャリアに悩む20代必見の内容です。

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現在の働き方


ーーはじめに、現在の仕事内容と今までのご経歴を教えていただけますか。

現在は33歳で、海外ノマドワーカーとして働いています。
これまでは、会社で営業職や人材系のキャリアセンターで仕事をしていました。その後映像制作のスキルを身につけ、フリーランスとして働きながら海外で暮らすようになりました。

仕事は映像制作が中心ですが、最近では講師業やブログ運営にも力を入れ、これから海外ノマドワーカーを目指す方や映像制作に取り組みたい方への情報発信も行っています。
波はありますが、月収は20〜60万程。始めたばかりのブログ運用では、収入は2万弱くらいですね。ブログの方は今後さらに注力していきたいと考えています。

大学を卒業してから新卒で入社した機械商社で営業の仕事をしていましたが、自分に向いていないと感じていました。
もちろん自分の中で不安や葛藤はあったのですが、「このまま自分に不向きな仕事を続けていていいのか」「もっと自分に合った、好きになれる仕事があるんじゃないか」と思い至り、約3年で1社目の転職を決意したんです。

ーーそうだったんですね。
転職の時は、営業以外のどんな仕事を探そうと思われたんですか。

条件よりも「自分の好きなことを探したい」という気持ちが強かったんです。やりたいと強く思えることが特になかったので、少しでも興味が持てる業種から探していきました。
プライベートでこれといった趣味もなかったので、少しでも気が向く事には何でもチャレンジするようにしていました。そうして人材系の会社に就職し、キャリアカウンセラーとして働くことになったんです。
その後、私が現在の仕事である映像制作に携わるようになるのは、「海外で働く方達の働き方や業種が知りたい」と思い、趣味で海外にいる面白い日本人を探して、インタビューをしたことがきっかけです。28歳の時でした。

ーーなるほど。キャリアセンターの仕事とは別に、趣味でインタビューを始められたんですね。

映像制作の経験は全く無いですし、正直興味も無かったんですけど(笑)、インタビューを他の方に見てもらうために映像を使いたくて、伝達手段の1つとして制作を始めたんです。自分でも海外のゲストハウスに泊まって、オーナーや宿泊客の方に声をかけてインタビューをしました。

ーー映像制作のスキルはどうやって身に着けたのですか?

最初は独学でした。なので、初めての動画の仕上がりはド素人感満載でした。(笑)後に業界知識を学ぶ目的で制作会社で数年働きました。
続けていくうちに、頭に浮んだイメージ通りの動画が作れるようになっていって、楽しさを感じるようになりましたね。
制作って「どこまで進んだか」が目に見えて分かりますし、完成した時には数学の証明問題を解いた時のような達成感があって、すごくやりがいを感じたんです。
大人数の会社で仕事をするよりも、1人でもくもくと向き合う仕事の方が集中できましたし、自分に合っていると気づいてからはどんどん映像制作の魅力にハマっていきました。
それからインタビューの映像作成以外にも、クラウドソーシングサイトに登録して案件を獲得するようになりました。最初はお小遣い程度の収入だったのが、8ヶ月間で売り上げ250万円を達成することが出来ました。

継続のための工夫は「強制しない」こと


ーー未経験から始めて250万ですか!相当な作業量だったことでしょうし、モチベーションを維持するのが大変そう…!

確かに、モチベーションの維持が一番大変でした。なので毎日使いたくなるようなかっこいいパソコンを買って(笑)、テンションを上げながら、とにかく毎日継続することを意識していました。
本を買って勉強するときも、あえて興味のあるところだけ読んだり。

ーー全ページ読むわけじゃ無く?

そうです。例えば300ページあったとしたら、正直興味あるのってせいぜい50ページくらい。「せっかくお金を出したんだし、全部読まないといけない」と自分に強制してしまうと絶対にしんどくなってしまうので、継続できるようにあえて読みたい箇所だけ読むようにしていました。本の値段よりも嫌いにならずに継続することが大切だと思ったので、自分のペースで進めていましたね。

ーーー映像制作の魅力を知り、その後キャリアセンターを辞めて海外ノマド生活を始められたとのことですが、現在はブログ運営や講師業もやってらっしゃるんですよね?



そうなんです。ブログに関しては、今後のキャリアを考えたり、映像制作のスキルを学びたいと思っている方に役立つ情報を発信しようと思って始めました。
というのも、私自身「映像制作をしながら海外ノマド生活を送りたい」と決意した際、そういった仕事をされている方のブログ等から情報収集をしようと探してみたんですが、見つからなくて…。当時の自分を振り返って「こういうものがあれば良かったな」と思うブログを作って、昔の自分のような方に向けて発信しているんです。

映像制作の講師業はオンラインで行っています。今後はこういった講師業の割合を増やしていって、目標を持って頑張る方達が効率よくステップアップできるような環境を作りたいと思っています。私を見て、「自分も動画編集できるかも」「映像制作やってみようかな」という気持ちになって行動してもらえたら、それが一番嬉しいですね。

「好きなことを無理に探す」ではなく「嫌いじゃないこと」をやろう

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ーー最後に、キャリアに迷われている20代の方へメッセージをお願いします。

私がキャリアに迷っていた時期、「好きなことが見つからない」というのが大きな悩みでした。好きでは無いことを無理やり好きになろうとしても辛いですし、続きません。
なので、今キャリアに迷われている方には「好きなことを無理に探さなくても良い」って伝えたいです。
「〇〇を達成したい!」というような大それた夢や目標があったわけではなく、「とりあえず今の環境が嫌だから抜け出したい」と思っていた頃になんとなく始めたことが、続けていくうちに楽しくなってきた。それが私にとっての映像制作です。だから好きなことが見つからないと悩んでいる方がいたら、好きじゃなくて良いから「嫌いじゃないこと」にチャレンジしてみてください。
きっかけは何でも良いと思います。一歩踏み出してみて、継続することが大切。そうすることで必ず今の環境を変えられます。そうして、自分が納得できるキャリアへの道を切り開いていきましょう。

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編集後記

私たちの暮らす社会では情報が溢れすぎていて、「本当に好きなこと」や「自分の強み」が見えづらい。そんな声をよく耳にします。

『好きじゃなくて良いから「嫌いじゃないこと」にチャレンジして』というかもさんのアドバイスを伺った時、「無理やり探さなくていいんだ!」と胸がスッと軽くなったのを覚えています。

キャリアに迷える方は、これからは視点を変えて「嫌いじゃない、ストレスなく続けられることってなんだろう?」とご自身を見つめ直すと新しい道が拓けるかもしれません。

(インタビュアー・小野寺)

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