アイデアソンDay2レポート - 行政課題ワークショップ -
都知事杯オープンデータ・ハッカソン2024では、ワークショップを通して課題解決の提案に向けたディスカッションやチームビルディング等をいただくことを目的としてアイデアソンを全4回開催してきました。
第2回目となるアイデアソンDay2のテーマは「行政課題」です。第一部は、自治体職員による、提示した行政課題に関するプレゼンテーション、続く第二部では希望する参加者が自身のアイデアを披露したりチームへの合流などを呼びかけるライトニングトークを行いました。
今年度から新たな取組として開始した行政課題の提示。アイデアソンは、課題の理解を深め、提案へと繋がる良い機会となったでしょうか。会場の様子を含め、レポートをお届けします。
第一部:行政職員によるプレゼンテーション
都知事杯オープンデータ・ハッカソン2024では、従来通り独自のテーマで提案いただくことに加え、行政が抱える具体的な課題を提示し、その解決に資するサービス案やアイデアの提案を募集する取組も新たに開始しました。現場の課題を提示することで、より実践的な解決策の創出を促すことを目指しています。
提示された課題は防災、まちづくり、交通など多岐にわたる分野に及び、VRを利用した緊急走行訓練、多摩都市モノレール延伸工事に関する情報発信、熱中症対策、オープンデータの活用促進など、都庁各局や区市町村から合計12件の課題が提示されています。
▼ 提示された課題の一覧はこちら
これまで上記公式サイトを通じて課題の提示をしてきましたが、文面だけでは課題の背景や解決策のイメージについてなかなか見えてこない点があることも否めません。そこで、アイデアソンDay2では、行政課題を抱える担当者より、課題の背景や要因、提供可能なオープンデータ、解決策のイメージについてそれぞれプレゼンテーションを行いました。
参加者たちは、普段はあまり知ることのできない自治体職員の考えや、現場で直面している具体的な課題に熱心に耳を傾けていました。担当者の「生の声」を聞くことで、参加者たちはより深く課題を理解することができたようです。
グループでの質疑応答セッション
続いて、行政課題ごとのグループに分かれて各担当者同席のもと、質疑応答の時間を設けました。プレゼンテーションを聞いて理解が進んだこともあり、オンライン・オフラインの参加者から多くの質問が寄せられました。
「現状とっている対策は?」、「提案の対象となるターゲット層について教えてほしい」や、技術に関しての具体的な質問も相次ぎました。中には、終了時間を迎えてもなかなか話し終わらないチームもあり、参加者の方々の熱意が伝わってきました。
アイデアソン開催後のアンケートでは、「行政の方が抱えている課題感が伝わった」、「文面だけだとわかりにくい点が今回かなりクリアになった。課題解決のアイデアに活かせそう」など、満足度の高い感想をいただけました。登壇した行政職員からも、「斬新なアイデアが生まれる可能性を感じた」という意見があり、双方にとって刺激的な場となったことが窺えました。
第二部:参加者によるライトニングトーク
ワークショップ後半の第二部では、参加者によるライトニングトークが行われました。
チームメンバーを募集している参加者などから、行政課題に対する解決策のアイデアや、オープンデータを活用したサービス案を披露いただき、各々のハッカソンへの熱い思いがひしひしと伝わってきました。
興味を持った参加者が発表後に声を掛け、意見交換する様子も見られ、ハッカソンに向けたチームビルディングの良いきっかけとなったようです。このライトニングトークは、アイデアソンDay3でも開催され、Day2と同様、チームビルディングの機会として活用されました。
Final Stage 審査結果のお知らせ
都知事杯オープンデータ・ハッカソン2024のFinal Stageが、10月26日に開催されました。First Stageで選出された24チームによるプレゼンテーションと最終審査を経て、都知事杯を含む9つの賞の受賞が決定しました。
受賞者とその作品の詳細については、公式サイトにて公開しております。
また、当日の様子は、以下のYouTubeアーカイブ配信でもご覧いただけます。