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42話:終のステラ/Key 恋愛じゃなくても

 2022年9月30日リリース。

 Keyの「終のステラ」ミドルプライスなのかな?安価だったので買うしかないと思って購入しました。

 詳細はこちらにあるのでどうぞ。

 購入に至ったのは、田中ロミオ氏のシナリオっていうのがいちばんだったんだけど、このムービー観て胸が打ち震えたので…。ということで、ティザー観て買ってください。

 主人公にも声があてられてるのが個人的に激アツ。

「おまえなんかに 名前をつけてやるんじゃなかった!」

 これは泣く。

 では、読んだ感想です。

10時間以内で読めるけど、読み応えはある

 自分は2日かけて、夜寝る前に読みました。
 理想のクイック読書ができる。それが終のステラ。
 5〜8時間くらいで読めるという報告が上がっていますね。私は時間を計っていないのでわかりません!

 あらすじは以下。

地球が、すでに人類の世界ではなくなってから久しい。
世界はシンギュラリティを起こした機械群に支配され、人々はその片隅で、息を潜めて生き長らえていた。

運び屋“ジュード”の元に、依頼が舞い込む。 それはシンギュラリティ機械群の影響を受けない、 少女型アンドロイド“フィリア” を輸送して欲しいというものだった。
世間知らずなフィリアの行動に嫌気がさしながらも、ジュードは旅を始める。 時には略奪を繰り返す人間から逃げ、時には機械群が闊歩する危険地帯を通り抜け、 輸送依頼を果たそうとする。

フィリアは何度も人間になりたいと口にする。
遥か空の先に辿り着けば、 アンドロイドは人間になれると言うのだが......?

終のステラ ストーリー

 アンドロイドのヒロインが目を覚ますところから始まります。

 私は思いました。

「これ、数日前にAmazon prime videoで観た、セイバーマリオネットJの導入とそっくりだ!!!!」と(とても失礼)。

 長いこと眠っていたヒロインが目を覚ますのはよくある導入なのですが、本当に観てから日が浅かったのでテンションが爆上がりでした。それがこのnoteでいちばん伝えたかったことです。

恋愛系じゃなかった

 これネタバレになるのかはわからないけど、恋愛系だと期待して読んだわけじゃないけど。これは人間の男性(おっさん)とアンドロイドの女の子(10代)の成長の物語。

 自分は恋愛系が好きなのかと思っていたけど、こういった心の絆の話が好きなのだなと改めて気付かされた気がします。

正直、途中までイライラした…

 ただ途中まで、ヒロインの夢みがちなヒロイズムに辟易しちゃって、しかも主人公がなまじ大人だから、言いたいこともぐっと我慢する描写ばかり。
「ここからこの子の好感度が回復することあるんか?」と、ここから入れる保険ばりに心配でした。

 でも主人公がずっとカッコよかったので、ヒロインもそれに安心して甘えているんだろうなと思えてきたのがさすが。

 テキストも読みやすくてよかったです。ロミオ節もきいていて、古のオタク的にはスタオベでした。

 Keyはクラナドくらいしか読んだことないので(厳密には「Rewrite」も読んでいるけれど、こちらも田中ロミオ氏が関わっている作品なので含めないことにします)、他作品とどれくらい毛色が違うのかが気になります。途中参加のライターさんだけど、Keyファンにも愛される作品であるといいなあ。

終のステラで学べたこと

「ミドルプライスでもようは中身よ!おけまる〜!」ってところかな。違ったらごめんなさい。


 普段読んでいる作品と比べるとすぐに読み終わってしまったけれど、それでもきれいにまとまっていたのでさすがでした!!

 最近はねー、YouTubeやTikTok、noteもそうだけど、誰でも全世界に表現を発信しやすくなっているし、誰でも無料でそれを取り入れることができるようになっていて、そんな世代はストレス耐性もないし、読解力もない。だから、何も考えなくても読めるインスタントな作品を好みがちな印象です。

 それがウケるから発信者もそういった作品をどんどん出しているため、読んでも「なにも得られませんでしたッ!」となる作品が多くて。私的には、時間をいたずらに持って行かれた感じが残って、なんだかなーとモヤついていました。

 人間関係を描くのがとても上手いライターさんだと思うので、こういった作品を読んで、人生について少し立ち止まって考えるキッカケになってほしいなーと思うんですよね。説教くさいです、やめます。


 久しぶりのnoteでまじめなことを書いたので、最後はバランスを取って終わります。


うんちっちー! 東京ニート的評価「終のステラ」 A


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