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おばちゃん



またもや大げんかした日




あとから気がついたけど


おばちゃんの命日だったかも



母から仕事中に電話を受けたあの日から

ちょうど1年



おばちゃんは 近所のおばあちゃん


全くの他人なのに 家族みたいな人



30年住んだ実家の裏


小さいころからお世話になってて



母が帰省してる時や、

忙しい時、



ご馳走を我が家に届けてくれた





遊びに行ったり、来てくれたり



我が家とのお付き合いが始まった時から



旦那さんは亡くなっていて 


立派な家に、ずっと一人暮らし



健康的で 可愛らしくて 賢いおばちゃん



90過ぎまで ボケなくて

しっかりと目を見てお話ししてくれた




亡くなる直前は、


転けることが多くなり 



ご近所が常に毎日気にかけていた状況




私は 彼と婚約したばかり


ただ、おばちゃんの様子も少々気になっていて



早く挨拶しに行きたくて 


密かにそわそわしていた




おばちゃんが亡くなるひと月ほど前



ようやく挨拶に行けた



その時は まだ全然元気で



本当に嬉しそうに 喜んでくれた



私のことを 一等賞だと褒めちぎり


旦那さんの両親も大切にしてね、

でも、この子なら大丈夫だわあ!



と、 彼とも言葉を交わしてくれたね





それから あっという間に いってしまった





葡萄が食べたいと言うから


妹とスーパーを駆け回り、



悩みに悩んで 買ってきた葡萄




それを届けたあの時が


おばちゃんとの最後の会話





本当の祖父母じゃないけど、


祖父母より 思い出すことが多いかもしれない


じぃちゃん ばぁちゃん ごめんね


でも 同じくらい大切




おばちゃんから 6年前くらいに貰った



結婚祝い金の前渡し



大切で使えないよ





ギリギリ 生きてる時に 報告出来たよ



おばちゃんは せっかちだったね




ハンカチもずっと大切にしているよ





大げんか

呆れて見てたかなぁ


反省



賢い女性にならなきゃね


おばちゃんみたいに



会いたいなぁ

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