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「蒸し魚・・ボナペティ」な外資系証券マンとのデート

こんにちは、P香です。

私は基本的に色気のあるイケメンが大好物です。筋肉も加わればオーイエー!パーフェクトじゅるり!!
つまり危険な香りがする男に細胞レベルで惹かれてしまうんです。
そんな私が東カレアプリで一目惚れしたインド系アメリカ人↓との出会いをお届けします。

>名前: RG
>年齢: 35歳
>職業: 外資証券マン
>年収: 3000-4000万円(アプリ上の自己申告)
>外見: 165cm、筋肉質、インド系フェイス、元1Dゼインを100倍濃くした感じ

アプリ上の彼の第一印象は、濃い顔イケメン。
調味料でいうとそうですね・・・成城石井の中濃ソースっていうところでしょうか(高級感は大切)。
インド系アメリカ人なんて出会ったこともないし、子供ができたら可愛いことまちがいなし!外資系勤務だし、すぐ会おうっていってくれる積極性もあるし、やっぱり私は日本という枠に収まってはいけないわよね!やっぱ時代は国際結婚よね!!

なんていつのものように都合よく女性ホルモンを活性化させて初デートに臨みました。

いざ会ってみると、あれ?!距離近くない?なんだろうこの距離感・・・おかしいぞ・・・

そう、彼は中濃ソースどころではなく、どろソースにガラムマサラパウダー大匙10をぶちこんで、さらに店主特製タルタルソースを添えちゃったくらいの顔の濃さ。
濃いゆえに距離を近く感じてしまうという魔法がそこには待ち受けていました。
それだけでおなかいっぱいな私でしたが、初デートはこってり焼肉。
ですがそこはさすが外人様!エスコート上手で話もおもしろく、素晴らしい初デートとなったのです(拍手)。

2回目のデートも普通にこなし、いよいよ3回目のお誘い。
3回目ってあれですよね・・・告白を期待しちゃいませんか?
食事をした後に散歩でもしながら、僕と付き合ってくれませんか。って。
ええ、普通でいいんです。普通って素晴らしいんです。普通ってなかなか手に入らないんですよ。

彼のお誘いは「家でご飯を作ってあげるからこないか?」というものでした。
アラサーの私は迷いました。家に上がっていいものなのかと。
だって、家に行って何もしなかった経験なんてゼロなんですもの・・・
何かしてしまったあとに待ち受けるものはTHE★曖昧な関係なんですもの。

3分悩んで、勇気を振り絞り外食にしようと断ってみたんです。
2分後に「僕は料理が得意だから食べてほしいんだ、(以下妄想: 海外では旦那さんが料理をつくるのが当たり前だし、君が奥さんになったらっていう練習をしよう!)」と返信が。
5秒後に「うん、行きます♡」と返信している私がいました。

そこからメニューについて盛り上がり、一緒に鍋を作ろうという結論に至り当日は彼の自宅近くのスーパーで待ち合わせをしました。

自宅デートのために、ぴったりニットにスキニーパンツ、髪は高めのポニーテール。
上の棚のものを取るときに体のラインを見せつけよう・・・なんて妄想しながら着いた先にはスーパーの袋を二つ手に持った彼の姿が。

あれ?一緒に買い物するって約束だったけど先に買い出ししてくれたのかな?やっぱり外人様は優しいなあ~なんてお礼を伝えたところ、

「今日のメニューは蒸し魚に変更だよ♪」と一言。

今なんつった?

蒸し魚?

蒸し魚ってなんだ?何味なんだ?想像もできなぞ・・・おいおい今日は大事な告白の日なんやぞ!ロマンチックな雰囲気にならなければなんやぞ!戸惑いからロマンチックは生まれないぞ・・・!

そんなこんなで濃い顔の彼が張り切って作った料理は、
なんともワインが進まないあまりにも薄味な「蒸し魚」だったんです。しかも、ボナペティとか言われちゃったんです。
もしかしたらアクアパッツアか?という期待も大きく裏切る、ただの蒸し魚だったんです。

そこからロマンチックな告白が待ち受けてるわけでなく、その日は解散。
後日デートをしたのですが、蒸し魚の一件ですっかり意気消沈してしまった私は、彼の濃い顔がさらに近く感じてしまって・・・あっけなく関係は終了しました。
こんなんなら、ためらわずイケメンと一発××したほうがよかったな。
ああ・・・蒸し魚・・・

それでは、次回もお楽しみに!

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