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【連れ去り離婚 #60】14回の調停を経ての審判
2016年07月xx日(水)
[連れ去りから719日後]
今日は審判の日。これまで婚姻費用、離婚、面会交流と14回の調停を経て、面会交流について不調となり審判に移行した。
こちらの弁護士からは、結審が出るだろうと言われていたのでそれに期待する。また「調停と違って本人は同席しなくても良いですがどうしますか?」と聞かれていたけど、しっかり参加して、結審が出る瞬間に立ち会いたい。そんな思いから同席することに決めた。
面会交流はこちらから申し立てているため、裁判所には具体的な回数や面会方法などはすでに伝わっている。実際に裁判所がどのような判断をするかは結審してみないとわからないが、妻側と「話し合い」がまともに出来ない以上、裁判所が決めてくれたほうが話が進むはずだ。
妻側からはDVの証拠が提出されていないため、裁判所もそれを認めることは無いと思っているが、もしそれが影響して不利な判断が出たとしても、それはそれで一旦終わる。そう思う程度には2年にも及ぶ調停により心身ともに追い込まれている。
待合室で待つ間、そんな事を考えていた。
時間になり係員に呼ばれ審判室に入る。審判室はこれまでやってきた調停室より部屋も机や椅子などもグレードが高い。中央に裁判官が座っており、その横には調停でも何度か顔を合わせたことがある調査官と書記官が1名づつ座っている。14回も調停で顔を合わせた調停員の2名はいなかった。
今回は審判なので、申立人および相手方それぞれが同席することになっている。先にこちらが審判室に入ったので、席に座って妻側を待つことになった。
妻の姿を見るのも2年ぶりくらいである。顔を合わせた時、彼女はどんな顔をするのだろう?こちらの表情は彼女にどう伝わるのだろう?
しばらくして審判室の扉が開く、入ってきたのは妻側の弁護士1人だけであった。裁判官が妻側弁護士に相手方本人は来てもいないという。ルール上は同席しなくても良いことになっているし、同席する場合は顔を合わせることになるのでそれを避けたのだろう。
審判が始まる。
裁判官がこちらが申し立てている面会交流申立書を読み上げ内容が正しいか確認された。次にお互いから出された主張書面の確認され、間違いないことを回答した。妻側が期限後に出した主張書面もそこに含まれていて「期限に間に合わなくてもいいんだ...。」と心の中で思った。
その後、裁判官から妻側の弁護士に
裁判官「申立人(私)の主張書面にXX警察署から呼び出しがあったとありますが、警察に相談に行ったのは事実ですか?」
と質問があった。それに対して妻側の弁護士は
弁護士「私は知りません。本人が自分の意思で行ったのかもしれません」
と答えていた。
嘘くさい。非常に嘘くさい。
その答える速度も明らかに”用意された回答”であるし、その表情も飄々としていた。
そして、裁判官から結審が伝えられる。…かと思いきや、衝撃的な発言があった。
裁判官「次回までに相手の主張書面に対する反論を証拠資料も合わせてご提出ください。相手方(妻側)の主張書面は期日の前々日であったため内容の精査ができてません。次回は提出期限を守って下さい。提出期限はxx月xx日です。次回期日は追って連絡します。」
...絶句である。
今回一定の判断が出ることを期待していたが、書面の確認だけされて10分程度で終わってしまった。
妻側の主張書面が提出期限を守らず審判ギリギリに出してきたのも、もしかしたらコレが狙いだったのか?
もう1つ気になることがある。裁判官は話をする時に、妻側の弁護士の方に視線を配る割合が多く感じる。またその表情もお伺いを立てるような表情をしている。この妻側の弁護士はこの裁判所が管轄するエリアの弁護士会の肩書がある弁護士のため、なにか見えない力関係が働いている可能も捨てきれない。なんだかそんな空気を感じた。そういう意味でも同席してよかった。
書類の提出期限は1ヶ月半後だ。そうと決まればこちらもさらなる証拠を出すことができる。更に妻側の主張書面に対する反論の時間的猶予もできた。そうポジティブに考えこれからの計画を立てよう。
審判室を出て、弁護士と会話をする。
弁護士「ちょっと拍子抜けですね。何かまだ出せる証拠ありますかね?」
私「たくさんあります。ちょっと時間をください。」
弁護士「わかりました。私の方は反論書面作り始めますね。出せるものは出しましょう!」
今の仕事はエンジニアだ。日頃の仕事で証拠(エビデンス)と基にした説得はよくやっている。これまでの調停では通用したかもしれない妻側の"お気持ち"で書かれた主張書面なんかより説得力のある書面を作る自信はある。
後悔はしたくない。全力でやりきってやる。
【有料エリア】今日のアドバイス
上記のとおり、審判に移行しても初回で結審されない場合もあるようです。
そう思うと審判前の主張書面の作り方にコツが必要と感じました。
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