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【連れ去り離婚 #56】XX警察署を訪問

2016年07月xx日(土)
[連れ去りから715日後]

次回、調停から審判に切り替わるため主張書面を提出した。その中で妻に子どもを任せられない理由を事細かく証拠付きで記載した。妻側は提出期限までに主張書面は出していなかったが、こちらの書面を見て焦ったのかXX警察署にDVの相談を行ったようで刑事から電話で話を聞かせて欲しいと言われていた。

弁護士の協力もあって、当日会社に来られることもなく、週末にこちらか訪問することで調整ができた。

今日はその訪問日。後ろめたいことはないから訪問自体は気にならないけど、先日の電話をかけてきた高圧的な刑事と会話しないといけないと思うととても気が重い。

自宅から電車を乗り継いて2時間ほどの場所。地図でみると駅から歩けそうだったけど、実際は結構遠く夏日もあって向かいながらだんだんと腹が立ってくる。何でこんな事してるんだろう...と。

警察署に着くと土曜日のため閑散としている。受付で約束している旨伝えて案内された課に向かう。どんな刑事なのだろう。若干緊張する。

指定された課のドアをノックすると、中から30代半ばの穏やかな感じの刑事が出てきた。話は通っているので、こちらへどうぞと取調室に案内される。

あー、きっとこの人は部下の人で取調室には例の刑事がいるんだろうな...。

と思いながら、「失礼しま~す」と通路を歩いていると、奥の席からめっちゃこっちを睨んできている刑事がいた。もう一発であの粗暴な電話はこの刑事だとわかった。似ている人物は俳優の麿赤兒(まろ あかじ)さんである。以降マロと呼ぶ。

※イメージです

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通路を歩く間、マロはずっとこちらを見ている。ガッツリ視線を感じる。
取調室に入る直前に、マロがガタッ!っと立ち上がる男が聞こえた。

その瞬間に案内してくれている刑事が「あ、私が対応します」と言ってマロを制止して、取調室はではその穏やかな刑事と1対1で座った。

マジでありがたい。マロにこんな距離で詰められたら何もしてなくても「私がやりました」と言ってしまいそうだ。

席に座って名刺を渡して自己紹介をした。アイスブレイクで

私:「電話してきたのあの刑事さんですよね?」

と聞いてみた。すると、

刑事:「あ、やっぱりわかります?(笑)」

と返された。良かった、和やかに会話できそうだ。

今回の経緯を聞く

話を聞くと、妻は警察にこんな相談をしたようだ。

・家庭内暴力を受けた
・夫が包丁を持ち出して脅されたことがある
・逃げるために別居したが夫に住所を知られているかもしれない

はぁ...。またいつもの虚言と都合の良いところの切り取りか。
刑事は一通り経緯を話した後、どういう事情があるのか聞かせてほしいと言った。

現況を説明する

この日のために別居から調停を経て審判に移行するまでの時系列にまとめたA4用紙を刑事に渡し説明をした。

まず別居して2年近く経っていること、当時シェルターを使っているので警察が照会すれば事実は確認できるし、離婚の申立書も見せて妻の住所は秘匿になっているため住所は知らないことを説明する。

また家庭内暴力についても離婚の申立書の動機欄に記載が無いことも確認してもらい、子どもとの面会交流が決まりそうな状況で、それを拒むためにDVの既成事実を作るため今のこのタイミング相談に来たのではないかと伝える。

包丁を持ち出した件については、主張書面でこちらが書いた妻がうつ病で子どもに包丁を向けてそれを私が取り上げたというエピソードの”自分がやったこと”を端折って説明しただけであるし、実際にその主張書面も持ってきてるのでその部分を読んでもらった。この件は地元の警察に相談に行っているので、必要なら照会をかけてくださいと伝え理解してもらった。

刑事の反応

例のマロと違ってこの刑事は疑いの目で見ていたわけではなかったが、一連の説明で事情は把握してくれた。

その理由として、その刑事は以前少年課にいたことがあり、このような連れ去りの事例を多く見てきたという。実際にDVがある場合もあるが、どう考えてもそうじゃない事例も多く見てきたので、私の話には”一定の納得感がある”と言われた。

また妻がうつ病で入院していた精神科病院を管轄する警察署でも勤務したことがあり、その病院に入院していたことが何を意味するかも理解してくれた。

運が良かったのだろう。こういう事例があることに理解のある刑事で良かった。これがマロだったら「そんなはずは無い!」とドヤされて話にならなかったであろう。

刑事:「内容は把握しました。一応こういう相談があったので、万が一トラブルになった時は我々も動かないといけないので注意してください」

と説明を受け、以下の3点を記載した誓約書にサインをした。
・住所は知らない
・自宅に押し掛けるつもりはない
・今後の話し合いは裁判所を通して行う

ほんの1時間くらいだっただろうか、特に問題もなくスムーズに話ができてよかった。刑事に案内され取調室を出て出口に向かう。

マロ、めっちゃ見てる。


警察署を出たら一番暑い時間帯だった。ちょうど警察署で客を降ろしたタクシーがいたのでそれで駅まで行って電車に乗った。電車に乗っていろいろ考える。

絶対この一件を逆手にとってやろう。そう思った。

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東京IT探偵の代表が実際に体験した『でっちあげDV』による強制離婚、子の連れ去りに関する調停の全記録を #100日後 形式の100話予定で…

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