白百合は東大、英和は藝大

都内屈指の3年保育・女子難関園

人気、倍率、難易度、どれをとっても3年保育・女子最難関といえる幼稚園が、白百合学園幼稚園と東洋英和幼稚園の2園といえるでしょう。白百合学園幼稚園は3年保育45名（女子）＋2年保育15名（女子）、東洋英和幼稚園は3年保育30名（女子）＋10名強程度（男子）の募集のみです。

都心で3年保育受験を考える女子のほとんどが狙うといっても過言ではない2つの園ですが、求められる子ども像・両親像は正反対ともいえます（もちろん重なる部分もありますが）。

同じミッション系の幼稚園でありながら試験内容も、傾向と対策も全く異なるのがこの2つの園です。両方に合格されるお子様・ご家庭も稀にございますが、お子様の特性やこれからの伸びしろにあった園にご縁をいただいている傾向があるように感じます。

よく、私どもが例えますのが、大学受験における「東京大学（東大）」と「東京藝術大学（藝大）」の違いです。

どちらも国立最難関の大学でありながら、受験する学生の得意分野や将来像は全く異なります。受験のために行う傾向と対策も全く異なります。そして入学してからの学部と専攻も全く異なります。白百合学園幼稚園と東洋英和幼稚園を併願するということは、東大と藝大の両方を併願するのと同じくらいの差異があることを認識して臨む必要があります。

白百合学園幼稚園は大学受験における「東大」と同じ

現在の白百合学園幼稚園は、出身者や姉妹に厳しい結果が続いています。実際に直近で合格されたお母様からの情報によりますと、ご自身が出身であることをあえて願書や面接で触れずに受験されるお母様もいらっしゃるとのこと。

幼稚園からであろうと、小学校からであろうと、出身者には学園への深い理解が求められます。

一方で、いわゆるフリーのご家庭にとっては縁故に厳しい傾向をプラスと感じられ、ぜひともチャレンジしてみたいとおっしゃるご家庭が一定数いらっしゃいます。しかし縁故に厳しいからといって、フリーのご家庭が有利になるかと申しますと、そうとも言い切れません。

白百合学園幼稚園では、キリスト教教育への理解、附属園にふさわしい親の佇まい、子どもの知育や躾の仕上がりが求められます。

私どもは、フリーのご家庭にこそ白百合学園幼稚園に挑戦してほしいと考えております。なぜならば、白百合学園幼稚園は東大と同じく最高峰でありながら、傾向と対策が明確だからです。抑えるポイントを押さえておくことで、必ず合格に近づくことができます。TOKYOお受験ナビでは、体験保育から試験当日まで、お子様が抑えるポイントについても、アドバイスさせていただいております。

東洋英和幼稚園は大学受験における「藝大」と同じ

老舗の個人のお教室でも合格者が途切れることがあり、例年涙を飲むご家庭が多いのが東洋英和幼稚園です。お子様のお試験が少なく、記念受験層も多いが故に、当日まで何が起こるかわからず、第一志望とされるご家庭にとっては最も対策が難しい幼稚園といえるでしょう。

考査は男女混合の自由遊びが行われます。お子様の素の部分が現れやすく、ご家庭での接し方、育て方、持って生まれた素質が透けて見えやすいのが特徴です。確かな基礎力が必要でありながら、才能ともいうべき魅力を同時に備えたお子様であることが求められます。

また、ご両親には深い宗教教育の理解が求められます。ご出身者であっても合格が難しいといわれる中、フリー枠でご縁をいただくのは至難の業ではありますが、TOKYOお受験ナビでは実際に全くの縁故なしでも東洋英和幼稚園に合格されているご家庭もございます。出身であろうとなかろうと、誠実に宗教教育に向き合う姿勢が求められますので、そうした点についてもアドバイスさせていただければと思います。