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行政×メタバース~町田市×東京都CIO座談会①~

東京都CIOと区市町村CIOの顔が見える関係を構築するべく、東京都・区市町村CIOフォーラムを開催。さらなる都内区市町村CIO等の皆様と都CIOとのフラットなコミュニティ形成を目的とし、個別の座談会の開催に至っております!
第25回は「町田市×東京都CIO座談会」をお届けします!

※CIO(情報統括責任者):組織の情報戦略における最高責任者
※東京都・区市町村CIOフォーラム:都CIOと各区市町村のCIO(主に副首長)等が相互に密接な連携と協力を深め、電子自治体の構築や行政施策へのICT活用等の諸課題に関して、テクノロジー情報や導入ナレッジの共有化を通じて、東京都及び各区市町村のDX施策推進に寄与することを目的として設置

令和4年7月22日に、「東京都・区市町村CIOフォーラム第25回座談会」として町田市と東京都CIOの対談を実施しました。

※この記事は全2回でお届けします。

参加者(敬称略)
町田市総務部長兼情報システム担当部長:高橋 晃
町田市総務部情報システム担当課長:摩尼 真
町田市総務部情報システム課統括係長兼DX推進担当係長:栗山 敏雄
町田市総務部情報システム課基盤系システム担当係長:和田 進吾
東京都CIO:東京都副知事 宮坂 学
東京都デジタルサービス局戦略部区市町村DX支援担当部長:小澤 洋之
東京都デジタルサービス局戦略部デジタルシフト推進担当課長:藤田 武臣

議題
① 特徴的なDXプロジェクトについて
② 標準化・オンライン化について
③ マインドセット

メタバースについて

アバターによる会議運営で時間短縮

―町田市様から取組のご紹介をお願いします

町田市総務部長兼情報システム担当部長:高橋(以下「高橋」)
 現在、「町田市デジタル化総合戦略」に基づき、2022年4月から「安価で、使いやすいAI・アバター・メタバースなどの最新ソフトウェアを自前で活用」し、「お役所仕事」を変えるDXプロジェクト(※1)を進めています。AI・アバター・メタバースを活用した職員採用PR動画(※2)や、メタバース・LINEを活用したオンライン行政手続ポータルサイト「まちドア」(※3)をリリースしました。今回活用した最新ソフトウェアは、スマホで作れるくらい操作が簡単になっているものもあるので、非常に効率的にできます。 

町田市総務部長兼情報システム担当部長:高橋 晃

※1「トレンド技術でお役所仕事を変える ~AI・アバター・メタバースなどの最新技術による行政DX~」

※2「就活生に告ぐ!町田市の試験が受けやすい理由!<2022年度下半期試験>」

※2「カワセミールがメタバースで語る、町田のスゴさ!」

※3「「まちドア」~オンライン行政手続ポータル~」

 また、「町田市デジタル化推進委員会」(※4)という有識者懇談会を立ち上げました。
 本会議は国のデジタル化政策に深くかかわる有識者による、デジタル政策の提言・フルリモート参加型によるオンライン会議です。
 本会にて事務局メンバーはアバターにして参加し、AIの読み上げソフトを活用して説明をしています。
 これにより、事務局の説明時間の短縮を図っています。先生方にも非常に好評で、今度はアバターで参加したいという意見まで出ています。

※4「町田市デジタル化推進委員会」

 これらの取組は、東京都主催の「Tokyo区市町村DX大賞」の実装部門で1位をいただく(※5)と共に、内閣官房主催の「夏のDigi田甲子園」の東京都代表に選出(※6)いただきました。

※5「「Tokyo区市町村DX賞」実装部門第1位を受賞!」

※6「「夏のDigi田(デジデン)甲子園」本選出場しました」

東京都CIO:宮坂(以下「宮坂」)
 
非常にいい取組ですね。AIによる音声読み上げは何というソフトですか。

東京都CIO:東京都副知事 宮坂 学

町田市総務部情報システム課情報システム担当係長:和田(以下「和田」)
 
AHS社のVOICEPEAKというソフトです。当市の取組は、VOICEPEAKの公式サイトにお客様事例として紹介(※7)されています。

※7「お客様事例:アバターを利用した職員採用PR動画のボイスに活用」

宮坂
 
すごく自然ですよね。昔は、もっとたどたどしく、合成音声だってすぐわかるようなものだったと思います。
 説明を動画で行うのは、手間ではなかったのですか。

高橋
 
AI音声が文章を読み上げるため、原稿はどうしても作らなければいけないのですが、説明するうえで、どのみち読み原稿を作ることが多いので、手間は一緒だと思います。
 それよりは、聞きやすいですし、間違えないので、考えていた以上に、説明には向いていました。

宮坂
そのとおりですね。

高橋
 今後、メタバースでどうやって市民側と双方向の対話を活性化していくかという話も出ていて、会議体か何かで使えそうなところに応用していこうというのが今年の目標ですね。

前半は町田市における特徴的なDXプロジェクトについての意見交換をお届けしました。後半もお楽しみに!

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