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東京自治体クラウド~小金井市CIO×東京都CIO座談会~

東京都CIOと区市町村CIOの顔が見える関係を構築するべく、東京都・区市町村CIOフォーラムを開催。さらなる都内区市町村CIO等の皆様と都CIOとのフラットなコミュニティ形成を目的とし、個別の座談会の開催に至っております!
第28回は「小金井市CIO×東京都CIO座談会」をお届けします!

※CIO(情報統括責任者):組織の情報戦略における最高責任者
※東京都・区市町村CIOフォーラム:都CIOと各区市町村のCIO(主に副首長)等が相互に密接な連携と協力を深め、電子自治体の構築や行政施策へのICT活用等の諸課題に関して、テクノロジー情報や導入ナレッジの共有化を通じて、東京都及び各区市町村のDX施策推進に寄与することを目的として設置

令和4年8月22日に、「東京都・区市町村CIOフォーラム第28回座談会」として小金井市CIOと東京都CIOの対談を実施しました。

参加者(敬称略)
小金井市CIO(副市長):小澤 賢治
自治体DX推進担当課長:冨田 絵実
情報システム課長:山口 晋平
東京都CIO(副知事):宮坂 学
東京都デジタルサービス局戦略部区市町村DX支援担当部長:小澤 洋之
東京都デジタルサービス局戦略部区市町村DX支援課長:橋本 康昭
東京都デジタルサービス局戦略部デジタルシフト推進担当課長:藤田 武臣

議題
①デジタル人材育成確保
②東京自治体クラウドの加入とネットワーク環境の更新

デジタル人材育成確保

個別のプロジェクトに合った人材を確保

―小金井市様から取組のご紹介をお願いします

小金井市CIO:小澤(以下「小澤」)
 昨年の秋から、各課の業務に精通し、業務の見直しなどについても意見交換できる若手から係長まで幅広い人材をDXリーダーとする体制に改めました。
 これは、デジタルやICTの知識よりも、業務を知っていることが大事だという考えに基づいています。
 この方々には先日も市長会主催のオンライン研修に参加していただくなど、DXの基礎知識について勉強して頂いている状況です。
 また、内部だけではなく、外部の知見も活用しなければならないということで、コンサルに委託支援をしてもらうような形も考えています。具体的には、研修支援、BPRのサポート・アドバイスですとか、そういったものをやっていただくことを考えています。
 一方で、外部人材の登用に関してはマッチングのような観点も含めて、なかなか人材選定については難しい面があるかと考えております。
 ですので、できれば東京都の方で採用されている人材の派遣といった人的・技術的な支援、あるいは財政的支援など、協力をお願いしたいです。

東京都CIO:宮坂(以下「宮坂」)
 人材のシェアリングのところで、例えば、こういう技術が得意な人とか、こういう仕事が得意な人がいるといいなというイメージのようなものはありますか?
 例えば戦略を策定するようなCIOに近いような人とか、CIOサポートできるような人がいいとか、ホームページをより良くするために、ホームページ作りに長けた人がいいなど、具体的なものがあればちょっと教えてもらってもよろしいでしょうか?

小澤
業務の改革ですとか、あるいはそこにデジタル技術を入れていくなどなったときに来ていただく人など、個別の案件ごとに必要な人材は異なってくると思います。

宮坂
 プロジェクトの性質に応じてその技術に強い人がオンデマンドで派遣されてくるようになるといいとかそういうイメージですね。
 今は民間の大企業でもデジタル人材の採用に力を入れていて、東京都でも採用には苦戦しています。シェアリングできるものはシェアリングしていかないといけないと痛感しておりますので、引き続き頑張って採用活動をしていきたいと思います。

小金井市の皆さん

東京自治体クラウドの加入とネットワーク環境の更新

ネットワークはすべてのDXの基礎

小澤
 住民情報システム、例えば住民の登録関係ですとか、税とか保険については市の方のシステムで行っているんですが、立川市と三鷹市と日野市の方で、東京自治体クラウドというパッケージシステムを既に先行して調達をされています。
 小金井市でも来年の11月に現行システムの更新に合わせて、そこに加入をさせていただく予定となっております。
 それに向けて、4市でワーキングチームを立ち上げて、色々な運用などの相談をさせていただいているところです。

宮坂
 東京自治体クラウド、非常に興味深い取り組みだと思うんですけどやっぱり業務をすり合わせるっていうのはちょっと我々の方でなかなか想像もつかないような大変さがあるんだろうなと思います。
 例えばどんな苦労がありましたか?

情報システム課長:山口(以下「山口」)
 現在、ワーキンググループが64ぐらいあり、他の3市のノウハウを吸収しながら体制を作っていて、この秋ぐらいから本格化する予定です。

宮坂
 これもやっぱり自治体間同士のコミュニティっていうか、それもあってCIOフォーラム立ち上げてるんですけど、それぞれのCIOでこの庁内基盤をやった人、今からやろうとする人で、どんどんコミュニケーションをとってですね。
 それから庁舎の移転のタイミングを迎えている他の自治体の方も結構いらっしゃって、そのタイミングでやっぱり働き方、オフィスを変えたいとかですね、ハードウェアとかネットワークを整備したいって方もいらっしゃったんで、こういったものをどんどんどんどん横に繋いでいきたいなと思っております。

小澤
 庁内ネットワークの方も、来年の秋に更新時期になります。
 今の小金井市のシステムとしてはいわゆるLGWANの中で基本的な仕事をしていて、別にインターネット端末があるというような環境になっています。
 これをやはりそれぞれの個人が使っている端末の方で外にも繋がるようにしたいと考えています。

宮坂
 都庁もこの2年くらいでビデオ会議なども普及し、WebEXやZoomが使えるようになったり、メールボックスをちょっと大きくするとか、改善をしてきました。
 あと地味ですけど大事だなと思ったのが、庁内のWi-Fi環境を良くしないとペーパーレス化ができないので、Wi-Fi環境を良くするとか、いたるところに大型モニターをちゃんと置くなどが大事ですね!
 小金井市様の方で情報環境的に職員の方が一番苦労されている点はどの辺になりますか?

小澤
 やっぱりいろんなところの取り組みに、ネットワーク環境っていうのが影響してきているなと本当に思いました。
 ペーパーレス化を進めていくにしても、それから庁内でのペーパーレス会議をするにしても、やっぱりツールがないとできない。
 そのツールをこれから整備していかなきゃいけないと、今の時点では、パソコンも庁内で持ち運ぶということもできないですし、業務の性質的に窓口業務が多いという市役所の特質っていうのもありますけど、在宅勤務ができる対象・機材も限られています。
 小金井市はまだまだこれからDXを進めていくという状況なので、今後も一緒に進めていただければと思いますので、ぜひよろしくお願いいたします。

―お時間も来たようですので、今回の座談会はこれで終了します。普段の会議とは違う、ざっくばらんな意見交換ができて非常にありがたく思っています。本日はありがとうございました。

本取組については、今後も継続して実施する予定です。次回もお楽しみに!


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