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システムだけでなく研修も共同化 ~多摩市CIO×東京都CIO座談会②~
東京都CIOと区市町村CIOの顔が見える関係を構築するべく、東京都・区市町村CIOフォーラムを開催。さらなる都内区市町村CIO等の皆様と都CIOとのフラットなコミュニティ形成を目的とし、個別の座談会の開催に至っております!
第23回は「多摩市CIO×東京都CIO座談会」をお届けします!
※CIO(情報統括責任者):組織の情報戦略における最高責任者
※東京都・区市町村CIOフォーラム:都CIOと各区市町村のCIO(主に副首長)等が相互に密接な連携と協力を深め、電子自治体の構築や行政施策へのICT活用等の諸課題に関して、テクノロジー情報や導入ナレッジの共有化を通じて、東京都及び各区市町村のDX施策推進に寄与することを目的として設置
令和4年7月19日に、「東京都・区市町村CIOフォーラム第23回座談会」として多摩市CIOと東京都CIOの対談を実施しました。
※この記事は全2回でお届けします。前半はこちら。
参加者(敬称略)
多摩市CIO:多摩市副市長 須田 雄次郎
多摩市企画政策部長:鈴木 誠
多摩市企画政策部情報政策課長:竹田 昂士
東京都CIO:東京都副知事 宮坂 学
東京都デジタルサービス局戦略部区市町村DX支援担当部長:小澤 洋之
東京都デジタルサービス局戦略部区市町村DX支援課長:橋本 康昭
東京都デジタルサービス局戦略部デジタルシフト推進担当課長:藤田 武臣
議題
① DX推進計画の策定
② システム標準化・共通化
③ デジタル人材確保
システムの標準化・共通化
部局をまたいだDXの推進
多摩市CIO:須田(以下「須田」)
校務支援システムは自治体ごとに導入されていますが、学校の教員は自治体をまたいで異動があるので、共通化できれば教員の負担や運営コストの軽減などのメリットがあります。
また、戸籍などの共通の事務にAIを導入することを考えていますが、この事務処理は長年培った経験が活かされる、言わば職人技でした。
これらを進めるに当たり東京都さんのアドバイスなど頂きたいです。
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東京都CIO:宮坂(以下「宮坂」)
区市町村単位で閉じずにみんなで使っていこうというのは良い発想だと思います。
都庁でも各局で標準化などしていますが、同様の取組を区市町村さんにも広げていければと思います。
今日はこのようにTeamsを使っていますが、都庁ではあとWebexとZoomを使っていて、このようにシステムが共通化されると局をまたいだWEB会議も容易になります。
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東京都デジタルサービス局戦略部区市町村DX支援担当部長:小澤(以下「小澤」)
校務支援システムについては、他の自治体さんからも話が出ているところです。GIGAスクール以降、民間からICT支援員に入ってもらっているので、自治体ごとにシステムが異なると困るというお話もありました。
都庁でも教育庁とよく話し合って、GIGAスクールの全体像の中でどう進めていくか考えていきたいと思っています。引き続き区市町村さんと連携していければと思います。
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須田
まずは共通の土壌を作り、歯車を回していくところからスタートしていきたいです。
宮坂
みんなで作るプロセス、たとえば仕様を決めたりデザインを作ったりというところが一番難しいと思うので、現場をよく知っている皆さんの声を聴かせて頂きたいと思っています。
デジタル人材確保
研修も共同化し、人材育成を加速
須田
多摩市は今人口15万弱ぐらいの市でございます。職員数は900人を切るくらいですので、デジタルの専門人材を確保するのは容易ではないと感じています。以前、民間出身者を入れたこともありましたが、継続的に入れていくのは難しいところだと感じています。
そうした中で、人材シェアリング、たとえば東京都で雇用した人材をブロックごとに割り振り、各自治体から分担金を支払うような仕組みがあればいいのではないでしょうか。
かねてから人材確保は課題だと感じていましたが、現状を打破すべく、東京都さんからご支援が頂戴できるとありがたいです。
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宮坂
ヒトの共通化ということで、こうした声は他の自治体さんからも聴いていて、かなりニーズがあると感じています。
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小澤
関わり方も含めてどのような手段を講ずるか、今まさに議論しているところです。
専門人材と言っても、すべてオールマイティでできるわけではないので、たとえばチームで派遣するなどの方法があるかと考えています。
宮坂
現状、東京都単体で採用活動をしていますが、たとえばそのプロセスも都内の自治体さんと共同でできないか考えています。
それから、人材育成に関しても、一人で勉強するよりみんなで勉強した方が捗るということもあるので、共同で研修などやっていったらいいのではないかとも思っています。
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小澤
長い時間がかかるかもしれませんが、そういった方向でやっていきたいです。
須田
私共としても環境を整えられるように頑張っていきたいと思いますので、お力添えを引き続きよろしくお願いしたいと思います。
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―お時間も来たようですので、今回の座談会はこれで終了します。普段の会議とは違う、ざっくばらんな意見交換ができて非常にありがたく思っています。本日はありがとうございました!
本取組については、今後も継続して実施する予定です。次回もお楽しみに!