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東京に染まったね。と言われる理由
東京で暮らしていると、耳にしたことがない仕事を生業にしている人たちを目にする。
有楽町の駅改札の前で靴磨きをしている男性。
居酒屋で合コンをしている時に、突然トランプを持ってテーブルの横に立ち、カードマジックを始める謎のオトコ。
彼女にプロポーズをするために、通行人Aのフリをしたダンサーたちとフラッシュモブを始める彼氏。
最後のは彼氏が職業みたいな文脈になってしまったが、実はレンタル彼氏や彼女も存在する。
*余談だが私は経験者なので、そちらの知識はある方です。
と、こんな風に地元では考えられないような、アンビリバボーな職業が数多く存在するのだけれども、10年も経つと並大抵のことでは動じなくなる。
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東京に染まった?
東京で長いこと生活をしていると、地元の学生時代の友人と会話をすると嚙み合わない事態が稀に発生する。
地元へ帰ったタイミングで、3年ぶりに友人と再会したときのこと。
喫茶店に向かい店内に入った瞬間、友人が目を丸めて私に耳打ちをした。
「ねぇ、変なおじがいるw」
視線の先に目を向けると、セーラ服をきたおじ集団がテーブルを囲んで、アップルパイとコーヒーを片手に打ち上げをしている光景が目に飛び込んできた。
嘲笑している友人を横目に、なんら違和感を感じないことに気がつく。
イベント終わりなんだろうか。趣味でこんな格好をしていたとしても、東京では珍しくない。そういえばこの間、プリキュアみたいな魔法少女の格好をしているスタイル抜群のおじ居たな~と回想をしていると、
「ねえあの人やばくない?頭おかしいのかな(笑)」
とまだ騒ぎ立てている友人。
地元だと不審者扱いだよね。とほどほどに共感しつつも、珍しくもない魔法少女おじを見て、そんなに騒ぎ立てるほどの事?と冷静に俯瞰して見ている自分がいた。
地元に居た頃ならきっと共感できた、理解しあえていたことが、10年という月日は彼女たちとの当たり前をみるみる奪っていき、どこかぎこちない、噛み合わない会話になってしまった。
これは、東京に染まってしまったということなのだろうか。
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東京に染まった理由
東京は日本で最も多種多様の人が生きている場所。そんな所に10年も浸っていると、地元にいた時にはなかった考え方や視点、見た目に気がつく。
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様々な価値観やモノに触れることで、自分の中の好きや考え方が日々アップデートされていき、去年までの自分とは全く違う自分を過ごしていると実感する。
変わってしまったことも多いかもしれない。けれども変わったからこそ出会えた大切な人たちや、貴重な経験があることは事実。そしてそれは何物にも代えられないものだと実感している。
「東京に染まった」は、私にとって最高の褒め言葉だ。
written by みんちゃん