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【MANGA-SO入居者から待望の作家デビュー!】ペンネームT・Mさん

WEBTOONクリエイターのためだけにつくられたシェアアパート「MANGA-SO」は、TOKYO<β>が若者の夢を応援するため2023年3月からスタート。8名の方が暮らしながらプロデビューを目指してきました。

そんな中、今年ついに記念すべき1人目の商業デビューが決定!
T・Mさんは、主には線画・着彩を担当されています。今回は、入居した理由や日頃のMANGA-SOでの過ごし方、制作のことなど幅広くお話を聞いてまいりました。


MANGA-SOに入居したきっかけ

T・Mさんのお部屋

元々は普通の会社員として1人暮らししていました。家賃が安いところに移りたくて引っ越し先を探していたところ、偶然このプロジェクトを見つけ、応募することになりました。

昔から1枚もののイラストを描いていて、多少のお金をもらうこともあったのですが、そもそも漫画の勉強はしておらず入居をしぶっていたところ、友人から「もしかしたら入居できるかもしれないじゃん!」と背中を押してもらったことで『WEBTOON漫画を描いて生活できるようになりたい…!』と思い、思い切って応募しました。

他の入居希望者も多くいる中で、自身で制作した作品ややる気が認められた8人しかこの物件には住めないことになっていたので、入居案内メールが届かない私は、落選したのかもしれない…と思い、諦めて他の物件を契約しようとしていたその日に、入居案内メールが迷惑フォルダに入っていたことに気が付き、無事に入居することができました。本当にギリギリでした…。

実際に入居してみて

色彩の本をみながら作業します

入居してすぐは、お手伝い程度で線画と着彩の作業を楽しみながら少しずつお仕事をいただいてました。家賃はありがたいことに無料だったので、一人暮らしよりかはお金はかからないけど、それでも食費や生活費はかかってくるので、イベントスタッフのバイトをしながら生活していました。

単体のイラストは描いたことがあっても、縦読みのWEBTOON漫画を描くのは初めてなので悩むこともありましたが、同じタイミングで入居して、WEBTOONクリエイターという同じ目標を掲げる他の入居者の子たちもいてくれたので、何かあれば相談したり意見交換するようにしていました。入居者同士仲も良く、困ったときは助け合えるのでありがたい存在です。

今回、デビュー作品となる作品を制作していた頃は、作業自体が楽しかったのでとにかく手を動かしていました。集中しすぎて気づいたら朝方になっていることもあったので、体力的には疲れることもあったのですが、メンタル面では全く苦痛を感じなかったです。

疲れたら、共有スペースで息抜き

制作を進めるときに心がけていることは、絵柄合わせや色のトーンを合わせること。これらを意識するには、ストーリー自体の脚本やネームなど、他の担当メンバーとのコミュニケーションが大切になってくるので、お互いに意見を言い合って、作りたいイメージを一致させることを意識していました。
あとは、当たり前のことかもしれないけど、登場するキャラクターに合わせてかっこよく、または可愛くしたり、人の造形として違和感のない形を描くように心がけていました。

模型をつかって手の自然な形を研究してます

デビューして変わったこと

デビューしたからといって、突然何かが大きく変わるということはないけれど、1つあるとしたら、バイトをしなくとも食費や生活費は賄えるようにはなりました。家賃をまるっと支払うにはまだ余裕はないけれど、それでも上達したいWEBTOON制作に集中できる時間が増えたのは、すごく嬉しいです。

バイトを辞めれたことは自分にとって大きいことだけど、気持ち面ではあまり変化はなかったです。もちろん嬉しい気持ちはありましたが、これから家賃も全て支払えるくらいのフリーランスになれるよう、反対に気を引き締めて頑張っていかなきゃいけないなと思いました。

デビューしたことは、応援してくれていた親友に伝えました。でも、家族に報告するのはもう少し先でもいいかなと思っています。

これから挑戦したいこと

今は主に線画と着彩、2つの担当作業を上達できるよう頑張っています。線画はとにかく描く挑戦をして、少しでも早く、上手くなれるように意識しています。着彩は、エモーショナルな雰囲気を作り出せるよう、色使いを研究して取り組むようにしています。

今は依頼があったうえで、その内容に合った漫画の役割を担当していますが、いつかやってみたいことがあります。それは、コミカライズというものに挑戦することです。
私は物語を1から構成することがあまり得意でないのですが、小説が大好きなので、既に世にある小説作品を漫画にして描くことで、いずれ作品の良さを伝えることができればいいなと思っています。


T・Mさん、インタビューにご対応いただきありがとうございました。
今後の活躍も、楽しみにしています!