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東京での生活が教えてくれた「理想の人生」
東京に来て、もうしばらく経つ。
上京したばかりの頃は、不安や戸惑いもあったけれど、今では「東京に来てよかった」と思う瞬間がたくさんある。
たとえば、街の空気。
どんな時間でも人がいて、どこかで誰かが何かに打ち込んでいる。
その熱気に触れると、「私も頑張ろう」と思える。
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地方にいた頃は、夜になると街は静まり返り、選択肢が限られていた。でも東京には、何をするにも選択肢がある。
本屋に行けばマニアックな専門書が並び、カフェに入れば仕事や勉強に励む人がいる。そうした環境が、自分の背中を押してくれる。
東京で出会った「働くこと」への価値観
東京に来て一番驚いたのは、仕事に対する価値観の違いだ。
私は「仕事は生活の一部であり、人生のすべてではない」と考えていたが、東京では仕事にすべてをかける人も多い。
たとえば、私が知り合った和也。
彼は東京で一人暮らしをしているが、仕事のほとんどは神奈川県の小田原市。
週6日は小田原で働き、日曜日だけ東京の家に戻る生活をしている。
今は週7日、朝5時から夜23時まで仕事をしていて、まるで「仕事のために生きている」
最初は「そこまでしなくても」と思った。
でも、彼に理由を聞くと「今が勝負の時だから」と返ってきた。
彼には「社長として稼ぐ」という夢があり、そのために今は仕事を最優先にしているのだという。
正直、私はそこまで人生を仕事に捧げることはできない。
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でも、彼のように「今はこれに全力を注ぐ」と言い切れる姿勢には刺激を受けた。東京には、こうして夢に向かって突き進む人が多い。
その姿を間近で見ることで、自分の働き方について改めて考えるようになった。
自分にとっての「理想の生き方」
東京に来て、「自分はどんな生き方をしたいのか?」と考えることが増えた。
私は、仕事だけでなく、プライベートも大切にしたいタイプ。
好きなカフェでゆっくり過ごしたり、趣味の時間を楽しんだり、何気ない日常を大事にしたい。
でも、東京には仕事にすべてをかける人がたくさんいて、彼らと接することで、「私はどう生きたいのか?」をより深く考えるように。
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地方にいた頃は、「こういうものだ」と決めつけていた価値観が、東京では次々と覆される。
いろいろな生き方を知ることで、「こうしなければならない」という固定観念が溶けていく。
自分と違う考え方に出会うたびに、「じゃあ私はどうしたい?」と自分を見つめ直せる。地方ではなかなか得られなかった経験。
「選択できる自由」がある東京
東京の一番の魅力は、「選択肢が多いこと」
仕事のスタイル、生き方、人との付き合い方——すべて自分で選ぶことができる。
もし地方に残っていたら、私はきっと「なんとなく」の人生を送っていたかもしれない。
でも東京に来たことで、多様な価値観に触れ、自分にとっての理想の生き方を考える機会を得られた。それが、私にとっての「上京してよかった」と思う一番の理由。
written by みんちゃん