IT失敗学
失敗学とは「失敗しないための学問」ではなく、創造的(クリエイティブ)に生きるための哲学である!
「ちょっと変だと思ったが見過ごし、トラブルを招いてしまった」「同じようなミスが多発している。何回も注意しているが効果が薄い」――。ITプロジェクトを担う現場や組織の悩みは尽きない。時に経営に大きな損害を与えるトラブルにもつながる。だが、失敗をゼロにはできない。肝心なのは、失敗に至った根本原因を正しく把握し、失敗しない人や組織づくりに生かす姿勢だ。本書は「失敗学」の知見をITプロジェクトに適用した「IT失敗学」の成果を基に、失敗の根本原因を客観的・網羅的に把握し、その結果を活用する手順を具体的かつ平易に解説した初めての書籍。「失敗要素マンダラ図」「失敗要素カルタ」「失敗予測シート」といったツールを活用し、最低8分間のシミュレーションで失敗の根本原因を追求できる。プロジェクトのリスク回避はもちろん、メンバー育成から組織風土の改善まで幅広く役立つ。同じ間違いを繰り返さないプロフェッショナル組織の実現に向けて必携の書となっている。