5000m快走の準備から実現まで(その2)
この記録会は川内鴻輝さん(川内家三男)が主催する大会です。大会にエントリーするにあたり、どのようなメンバー、どのような組で走ることができるのかなど、相談をさせてもらっていました。私たちの状況を深く理解してくれており、全面的な協力を約束してくれました。
この記事ではどのように5000mで記録を出すのか、何を考えて走っているのかというのも共有したいと思っています。
スタートは1レーン
公認記録会では、5000m 以上の距離において男女の一斉スタートが認められております。唯一の女子参加ということもあり、スタートは一番内側でした。そして 周りの選手たちの目標タイムが速いため、スタート直後にみんな前に出てくれます。岡島選手はとにかく最短距離で走ることができます。
0から800m
1周あたり82秒0が本日のペースになります。大切なのは 最初の2周が速くなりすぎないことです。元気であり 設定 タイムより速く進みたい気持ちが出てきがちですが、そこを抑えることができると成功率は上がります。
81秒9、82秒0と0秒1秒の誤差で最初の2周を通過します。
800から1600m
「中盤がきつくなる」いうことですので ここからの2周で僅かにペースアップを図り、休むための秒数を稼ぐ区間です。
81秒2、81秒0とここまでで約2秒の貯金を積み上げます。
1600から2000m
ここで1周 82秒0のペースに戻していきます。3周続けて速いと相応に疲れが出てくるので、稼ぎすぎないということも大切です。
81秒7と、ここも 予定通りの走りになっていました。
2000から3400m(3600m)
今日の成否は、この区間の走りにかかっています。2秒少々の貯金を吐き出して、ラスト4周である 3400m 地点まで凌ぎたいところです。
まずは 82秒7、そして 82秒5と若干ペース落としながら3000m に近づいていきます。そして 3000m の通過は、10分14秒台と目安よりも 1秒 速く通過することができました。
この1秒があれば3400m まで ゆとりを持って走ることができます。そうすればあと4周。あと4周というのは陸上選手にとって、打ち上がってさえいなければ耐えられる、勇気を持って挑める距離感です。
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