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頭の中にあったもう一つの世界

こんにちは。とくゆかです。

最近ふと、気づいたことがありました。

それは、割と昔からあった私の頭の中で繰り広げられる架空の世界が、この1年の間にほとんど現れなくなったことです。

この架空の世界は私が主人公ではなく、客観的にどこか別の場所から俯瞰して見ている感じのものです。
頭の中でストーリーができていて、それに沿って登場人物たちが生きているような、一種の妄想・空想的なものと言えるかもしれません。

特に意識することなく、仕事をしていても何をしていても常に頭の中ではその妄想・空想が流れ続けていて、それが楽しかったら現実の私も楽しい、逆に悲しかったらとても落ち込んで涙が出たりしました。感情まで左右されるほど、とても密接したものだったのです。

どうして出てこなくなったんだろうと考えた時、コロナウイルスによって環境が大きく変わり、私の仕事はオフィス勤務から在宅勤務へ移行しました。ほとんど仕事関係の人と直接関わることがなくなり、刺激が極端に少なくなったことでストレスが激減し、妄想・空想が現れなくなったのかなとちょっと考えたりしています。

妄想・空想する必要がなくなった、とも言えるかもしれません。

もしかしたら今まで頭の中で見えていた妄想・空想は現実から逃げたいという精神的なアピールだったのかもしれません。と言っても、今の仕事を始めて1年半ぐらいなのでそこまで大きなストレスを抱えていたわけではなかったのですが・・・。

現在、私の仕事はほぼ一人で完結できてしまうものです。必要であればGoogle meetを繋いで話すことができるし、メールやチャットでやりとりもできる、とにかく自由度が高い環境です。

コロナ前までは通勤のストレス、週1回の定例会で会議室に集まるストレス、対人関係のストレスなどなど、たくさんのストレスがありました。これらが全て解消されて心が解き放たれたと感じています。

ストレスがほぼなくなったのはいいのですが、代わりに夢中になれるものもなくなりました。
ある程度ストレスがあれば解消するために興味関心のあるものを探そうとしますが、それができないのです。

逆に夢中になれるぐらい好きなことがないのがストレスになっています。

何か始めようと思っても、いろんな不都合が頭の中で邪魔をします。辞めたい時に辞められるかとか、これって本当にやりたい事なんだろうかとか。とにかくなんだか前向きに取り組めない自分がいました。

ストレスって、自分が別の環境へ踏み出すための大きな原動力にもなるんだなと改めて感じました。

今あるストレス(負荷)が大きければ大きいほど、高く遠くにジャンプできます。

その原動力があったからこそ今では考えられないような行動をいくつか起こしてきました。例えば、全く知らない人たちが集まるセミナーを受けにひとり沖縄から福岡まで行ってみたり、SNS上で知った人と直接連絡を取って会いに行ってみたり、初めて参加した異業種勉強会の主催者と飲みに行ってみたり・・・。今だったら絶対にありえない行動の数々。

当時は知らない世界をもっと知りたいという気持ちが大きかったのもあるし、どの世界で自分が通用するのか試してみたいという気持ちも強かったのかもしれません。

今の仕事に転職して、自分が無理して頑張らなくても自然体でできる環境になったことで、バリバリ出来る自分を作る必要がなくなったから、頭の中の世界は消えてしまったんだろうなと思います。

コロナは世界を大きく変えましたが、私にとっては私自身をさらに理解するいいきっかけになりました。

コロナが治まって元のように出社する日が来るかもしれませんが、また頭の中の世界が出て来るようになっても、「ストレス溜まってるんだな」「無理してるんだな」と自分を分析して理解することができます。それによって色々対処もできるのではないかと思っています。

ここまでぶっちゃけていいものか迷いましたが、いいキッカケなので書いてみました。ここまでお読みいただき、ありがとうございました!




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tokuyuka
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