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みんなFUNレストテーブルって知ってる?トイレ介助がめっちゃ楽になるよ。

みなさんいきなりですがFUNレストテーブルって知ってますか?
別に僕は業者からマージンもらってる訳でもなく、なんの関係性もないので安心してくださいね。
僕の勤める特養にはこのFUNレストテーブルが導入されています。
本当に楽にできます。介助者の腰も痛めることも少なくなります。
これと出会った時は本当に感動しました・・・笑

FUNレストテーブルはこちら・・・

画像引用:http://www.ts-create.jp/original_product/frt_iv.html

特徴として前方にテーブル型の手すりが付いています。これは状況に応じて上げたり下げたりできます。
これの何がいいっかって?後に説明していきます。笑


〜トイレを一人介助でできる条件〜

トイレには下の画像のように基本的にL字型の手すりがついてますよね。

画像引用:http://www.naka-kogyo.co.jp/products/grabbar/ainote-ns.html

上の画像の条件で一人介助でできる条件というのは
【車椅子からトイレへ移乗ができる】
しかし、左側の手すりは上にあげることができると思いますが、車椅子のつける位置に結構困るように感じます。
トイレの左側にトイレと平行に車椅子をつけたとしても。右のL字手すりとは距離が遠いです。
トイレと正面ないし、斜めに向き合うように車椅子をつけたとしても、お尻の向きを反対にしないといけないため方向転換が必要となります。
ここでは、立位保持が手すり持ってできること、足の踏みかえができることが条件となってきます。この時点で対象者がかなり絞られます。

【ズボンの上げ下ろしができる】
ズボンの上げ下ろしができるということは、上でも書いていますが立位保持が手すりを持って可能というのが大前提です。しかし、立位に加えてズボンを操作すると軽く体を前かがみにする姿勢が必要になるのでさらに立位保持の難易度が上がります。また、膝も軽度屈曲位になるため普通の立位保持よりも難易度が高くなります。
介助者は立位に注意しながら、前方への転倒に注意しながらズボンの上げ下げの介助が必要になります。

先日、祖母の入院している病院へ顔を見に行ってきました。
そのときにトイレ介助をしてみたのですがかなり大変でした。

上の写真のようなトイレでL字手すりと上げ下げできる手すりがありました。
祖母は手すりを持ってお尻を介助してあげるとお尻が浮いて、中腰での立位保持は可能です。
しかし、足の踏み替えは難しいのでできるだけ、車椅子とトイレの位置を近づけて、移動距離を少なくしたいのですが、この病院のトイレでは手洗い台や手すりが邪魔をして車椅子をトイレに近づけることができませんでした。
これだけでもスキルがある程度ないと移乗も大変です。

祖母は両手で手すりを持つため、ズボンの上げ下げも自分ではできません。
それを介助しようとすると立位が不安定で前方への転倒リスク、膝折れといったことに注意しながらなのでかなり大変でした。
自分が前方に壁になりながら、膝折れを防止しながらズボンの上げ下げを介助していきました。
介護の勉強、理学療法士の勉強をしといてよかったと心から思いました。笑

つまり、一人でトイレ介助をするということはかなり難しいことなのです。
介護度が低い人たちだと大丈夫だと思いますが、老人ホームなど介護度が高い人たちを介助するには、職員のスキルだけではなく設備のハード面もかなり重要になります。


〜FUNレストテーブルの有用性〜

僕は祖母の介助をしていて、FUNレストテーブルあればめっちゃ簡単にできるのにな〜って思いながらやってました。どれほど、お互いにトイレが快適にできたか。

これは最初にのせた画像と同じものです。

これの何がいいかというと・・・たくさんあります。

画像引用:http://fungenki.jp/products/caring/funresttable1.html

【車椅子がトイレに近づけることができる】
これはかなり大きい要素です。
方向転換が難しい方、立位保持が難しい方でも、一瞬お尻が上がればトイレへ移動することができます。車椅子のアームレストも上げれるタイプも多いので、お尻を高くあげる必要がすくなるためかなり楽になります。
立ち上がる時は前方に重心が移動することでお尻が浮くようになっています。
このテーブルがあると介助される人も行う人も安心して重心を前方に移動させることができるため、お尻を浮かせる介助がかなり楽になります。

【ズボンの上げ下げの介助が楽になる】
テーブルがあることで下肢だけで体を支えるだけではなく、前腕でも支えることができるため、立位の安定性がかなり上がります。そうすると、介助者はズボンの上げ下げの介助に集中できるため圧倒的に効率が良くなります。

【排泄が楽にできる】
排泄する時は腹圧を高めることが重要です。このテーブルがあるため、排泄中も上肢をテーブルに乗せることができるため座位の安定性が向上します。
L字手すりしかないと、手のやり場に困り、上肢が宙ぶらりんになってしまい、座位のバランスとるだけで精一杯で排泄どころではありません。
また、前傾姿勢をとることができるため腹圧を高めやすくなります。

【麻痺側でも移乗ができる】
L字手すりだと、片麻痺の人にとっては手すりがある側だと動きやすいかもしれませんが反対側だと難しいです。
しかし、このテーブルがあることでどちらかの上肢は必ずテーブルに届くため、移乗ができます。片方の上肢がテーブルに乗ればこっちのもんですね!
しかし、足の位置に注意しなければバランスを崩すのであらかじめトイレ側へ足を移動させておくといった移乗前の準備は大切です。


〜使ってみた私の感想〜

最初は本当に上肢の支持が増えるだけでそんなに違うのか?と疑問に思っていましたが、全然違います。
前傾姿勢を安定してとれるということには物凄く価値があります。
特に、移乗の時とパンツ・ズボンの上げ下げの時にこのテーブルの価値を感じます。
これがないと一人介助でトイレに行くことができない人もめちゃくちゃいます。
老人ホームには介護士さんがたくさんいるわけではないので、トイレに二人介助してしまうと、他の部屋で何が起きているのか把握することができません。
トイレを一人介助でできるということは施設ケアにとってかなり重要なことなのです。
ぜひ、いろんな施設で取り入れてもらいたいなって心から思います。
このテーブルがあるだけでオムツの人が減ります!!!

みんなにとって良い排泄を提供しましょう!!!



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