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無職のおかげで特別な日になった
今日は妻との結婚記念で、ちょっと高級なレストランに行ってきた。
年に1度のことなので、こどもたちも少しおしゃれをして、朝からはしゃぐはしゃぐ。
こどもたちのウキウキワクワクした姿は、親にとっては最高の薬だ。
自分がいま無職だとか、借金があるとか、ネガティブに思っていたことを忘れさせてくれる。
レストランの中で、きれいに盛り付けられた食事を見て喜ぶ妻や子どもたちの顔を見たらさらに嬉しくなった。
結果、ちょっとワインを飲み過ぎてしまった。
久しぶりに酔っぱらった。
ワインはずいぶんとご無沙汰していたので、だいぶ弱くなった気がする。(というか、酒に弱いだけか・・・)
一瞬、
「無職なのにこんなにお金使っていいのかな…」
と思ったけど、そんな思考はすぐに捨てた。
そんなこと、いまはいいじゃないか。
ここまで支えてくれた妻にお礼をしたい。
それだけだ。
無職だろうが
お金がなかろうが
いまできることをする。
それでいいじゃないか。
そう言い聞かせて、特別な時間を楽しんだ。
思った以上に酔っぱらったオレは、食事後、店を出て、少しベンチに座って休んだ。
妻とこどもたちはショッピングに行った。
一人になって、酔いを冷ましながら考えていた。
思えば、こんなに不安のなかで迎えた結婚記念は初めてかもしれない。
結婚して12年。
贅沢はできなかったけど、記念日だけは妻を喜ばせたいと、いつもちょっと高級なレストランに行っていた。
それが今年も行けて良かった。
結婚して初めて、不安を抱きながらの記念日。
でも、ある意味、これは特別な年になったのかもしれないな。
多分、来年にはしっかり仕事しているし、間違いなく今よりお金は持っているはずだから。
なんだか、そんな風に勝手にイメージをしていたら、今日がものすごく特別で、歴史的な日に思えてきた。
帰り道、「また来たいね!」と話す無邪気な子どもたちの言葉に背中を押されたような気がした。
またここに来よう。
そして、いつか今日の日を「こんな日があったんだよ」と家族にカミングアウトできるようになろう。
家に着いて、コーチングの仕事を再開した。
今日の空。毎日、快晴だよね。
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