#2 和Vizユーザ会、4年間の振り返り
和Vizユーザ会とは
日本語で取り組める親しみやすいテーマを扱うことで、生活を豊かにできるようになることを目指すユーザ会です。自分達が関心のあるテーマを題材に可視化を行い、自由なストーリーを語ることで、データ活用のスキル向上を使命にしております。開始は2021年1月に遡り、以下のVisionとMissionを掲げ4年間活動してきました。
Vision
日本語でデータを使って、生活を豊かにできるようになること
Mission
和Vizユーザ会の活動を通して、データ活用のスキルを上げていく
そんな和Vizユーザ会ですが、今回はこの4年間の歩みを振り返ってみたいと思います。和Vizの前は、Makeover MondayやWorkout Wednesdayが好きでしたが、コンテンツが英語になるので、初学者には若干抵抗感があるのではと思い、もっと親しみやすい形で提供できないかと考えました。勝手ながら、こんなポジショニングを描いていました。
ちなみに和Vizユーザ会のバックナンバーはこちらから見ることができます。
なぜはじめたのか
そんな和Vizユーザ会ですが、なぜはじめたのかを書きます。一言で言うと、ノリです。もう一言言うと、終わらせるには勿体ないという思いです。で、初回は、完全に悪ノリです。2020年後半、鬼滅の刃がブームになっていた頃、Tableauで鬼滅をモチーフにしたVizをやたら作っていました。
今では自分でも信じられないくらいの勢いがありましたw
そんな鬼滅ネタで盛り上がり「鬼滅ユーザ会をしよう」的なこともTweetしたかな。たぶんそんなノリだったと思います。すると、Tomoさんが「鬼滅の刃」とか映画上映情報のデータをためている弟子(お茶太郎さん)がいるから紹介します。きっと面白くなるよ。3000万件くらいデータがあるみたい。「面白いけど、データ多すぎてユーザ会テーマは無理」と言っていたら、KTが「Snowflakeに入れたらできる」的なノリになり、記念すべき第1回和Vizユーザ会が開かれることになりました。改めて考えると、ノリの力って凄いですね(笑) 当時はコロナで、飲みに行くのも憚れる時期だったので、オンラインユーザ会を開くと、人も沢山集まりました。この第1回目の盛り上がりを継続したいと考え、和Vizユーザ会として継続していこうと2回目をやる前にVision/Missionやポジショニングを整理し、方向感を決めました。
楽しく感じた瞬間
続いて、和Vizをやってきて楽しかった瞬間Top5を書きたいと思います。
私見で並べているだけなので、これが高い低いとか、あれがないとか突っ込まないで下さい。単純に記憶力が悪いだけです。m(_ _)m
1位:SWTTデビュー
2位:Vision/Missionを考えよう
3位:Yukoさん現る
4位:ゲストは語るコーナー
5位:クライアント型のスタート
1位:SWTTデビュー
1回目のユーザ会を1位と言うと、ありきたりなので、次にテンションが爆上がりしたイベントを書きます。何と言っても、2023年7月に開催された、SWTT(Salesforce World Tour Tokyo)に和Vizユーザ会として登壇機会を頂いたことです。ノリで始まったユーザ会ですが「ついにここまできたか!」と、瞬間最大風速的に熱量が上がっておりました。そして、イベント後に撮った記念写真がこれです。
2位:Vision/Missionを考えよう
第1回目が終わり、このまま終わらせるのは勿体ない。2回目以降を継続させる土台が欲しいと考え、当時読んでいた本「ザ・ビジョン」の内容をコミュニティを使って実験してみました。良いか悪いか分からないけど、失敗しても痛くないから、後学のためにやってみよう!くらいのノリです。至らない点は多々ありますが、15回もやってこれたので、それなりに意味はあったし、その後、会社の中でも、チーム、組織、中計にもMVVの考えを入れ込んだので、業務に役立つ実験ができたと考えています。
3位:Yukoさん現る
コロナ真っ只中の頃は、ユーザ会の後にオンラインで1時間のネットワーキングをやっていました。そのネットワーキングからの物語です。都合により、先に退出した私にキム兄が「徳さんと同じ会社の人と話しましたよ。"Tableauやりたいけど、業務で機会がない"て言ってましたよ。」と教えてくれたことです。この時点で私はまったくYukoさんの存在を知りません。でもって後日会社のTeamsでコンタクトを取り、小さな一歩を作った気がします。その後、Tomoさんだったり、いろんな渦に巻き込まれ、今や完全に社内とコミュニティのリード役になってくれています(笑)
4位:ゲストは語るコーナー
Tipsの紹介など、学び多いゲスト出演は色々ありましたが、一番記憶に残っているのは、やはりRikaさんに出演頂いた会です。「Vizが自ら語りだすストーリー型Viz製作のコツ」人を動かすVizを作るにはどうすればいいか?非常に学びのある話を聞かせて頂きました。
5位:クライアント型のスタート
第5位はクライアント型のスタイルです。従来はオープンデータを分析して発表するだけのスタイルでしたが、第7回目にはじめて三条市の方にご登壇頂き、地方のお悩みをデータ分析で解決しよう的な取り組みをやりました。広く見渡すと、地方には、データと解決したい課題がある。一方でTableauコミュニティには、データがあれば分析テクニックを高めたい。自分の分析結果で何かに貢献したい、というパッションがある。単純にこの2つをくっつけただけです。ですが、この取り組みが割と好評を得ていると感じています。お互いお金を書けない中でやっているので、大きなことはできないですが、普段は知ることのない世界をリアルな声から知る。であったり、自分の分析結果を地方の自治体、事業者の方に聞いて頂ける場として、Win-Winの関係性があるのではと捉えています。ちなみにこれまでご登壇頂いたのは、三条市、京都市、上越妙高市、飛騨市の方々です。
なので、このスタイルは今後も継続していきたいと考えています。
まとめると、面白い出来事は、いつも越境から始まっている点です。
寂しく感じた瞬間
寂しく感じたのは、自分が義務感で行動しているとか、作業になっていると感じる瞬間です。10回を超えると、やはりマンネリ感と戦うのが結構大変です。メンバもそうですが、私も初期のような熱い情熱はどっかに飛んでいきます。なかなか情熱が戻っていこない(笑)
自分のメンタルじゃ、もう無理かも、そろそろ閉会しようかと迷っていると、メンバから卒業宣言があったりします。すでにサイレント卒業された方も何名かいたり、存続危機を感じる状態になってきます。有志でやっていることなので、誰にも止めることはできないし、今まで一緒に歩んでくれて、「ありがとう」と感謝の気持ちを伝えるだけです。まあ3、4年もやれば、会社の中での立ち位置や家庭環境などなど、いろんな状態は変わるし、自身の私生活に対して、コミュニティ活動がリターンのない状態になることも往々にしてあると思います。Fail Fastの考えに基づくと、全然OKです。実験すれば、成功もあれば失敗もある。その結果を得て、次のステージに行く。ごくごく自然な流れだと考えています。
だけど、やはりメンバの離脱や、自分のモチベーションがLowから抜け出せない状態はしんどいです。と、あれこれ考えてましたが、最近は開き直って受け止めるようにしました。常にHighなモチベーションで勝ち続けるなんて多分無理。だって人間だもの。長い人生、時にはLowなモチベーションになることもあります。仕事のトラブル、人間関係、子育て、介護、健康などなど、躓く要素は誰もが持っています。歯車の回転が悪くなったと思ったときは、立ち止まって重い荷物は手放して、心身を回復させるために時間を使えばいいと考えています。このあたりのやり方は人それぞれですが。
私なりのコミュニティに対する考え
会社の中で、与えれた業務を遂行することももちろん大事です。大変なプロジェクトを任されて、成長していくことも沢山あると思います。研修や独学で新しい知識や技能を習得することもできます。OJTで経験を積むことは、キャリア形成上、不可欠です。また、業務の中で満足度が満たされていたり、多忙すぎて、他に余裕がないときは、無理にコミュニティ活動にjoinする必要はないと考えています。得るものがない、辛くて仕方がないと感じているのに、無理にjoinしても楽しくないですから。
一方で、閉じた環境の中に5年、10年と居続けるだけで十分か?という疑問もあります。もちろん「十分」と答える人はいると思うし、それを否定するつもりもないです。だけど、「何か物足りない」「外の世界に触れたい」「違う自分が欲しい」と感じるなら、一歩外の世界に踏み出してみるのはいかがでしょうか。すぐにブレークスルーすることはないかもしれないです。ですが、自分が踏み出した一歩が、キャリアに大きな影響を与えるかもしれません。
来年に向けての思い
長くなってしまいましたが、最後はシンプルにまとめます。来年以降も和Vizは続けます。文字にして気づきましたが、楽しく感じた瞬間の方が、寂しく感じた瞬間よりエネルギーが勝っているから、自分には継続する力が残っているんだと。そして、続けるにあたって大事にしたい価値観は3点。
越境、実験、成長
なぜなら、これらがコミュニティの醍醐味と私は考えているからです。組織の中だけでは起こせないイノベーションの源泉があると信じ、来年も続けていきますので、今後とも宜しくお願いします。