シニア転職体験記1
2020年3月に定年退職後2年間の再雇用延長を経て38年間働いてきたIT会社でのサラリーマン生活にピリオドを打った。あれから5年目の年を迎えた現在、シニアの男性に人気があり、やる気があれば誰にでもできるマンション管理員の仕事に就いている。季節は今まさに梅雨時。外周のゴミ拾いで濡れ落ち葉を取るのは非常にやっかいだ。地面にひっついて中々取れないのだ。この濡れ落ち葉、定年退職後の男性の生活を揶揄して使われていたことを思いだした。【濡れ落ち葉】とは、定年退職後の夫が、特に趣味もなく、暇をもて余して、何をするにも妻の後をくっついてくる様子を、払っても払っても、ひっついて離れない濡れ落ち葉に例えた言葉。【濡れ落ち葉族】とも言われる。
さて、幸いにも濡れ落ち葉にならずに済んだこの5年の間、4回の転職を経験し、4つ目の仕事が現在のマンション管理員の仕事、3ケ月が経過して今ではすっかりベテランの顔をして働いている。定年が60歳から65歳、さらに70歳へと延長されようとしている昨今、シニアの就業のあり方について自らの経験を踏まえて感じていることを書き連ねてみたいと思う。次回に続く。