松田聖子の隣に座ったお話。
高校の同窓会に出席後、2次会への移動時に偶然にも松田聖子の車で隣に座ることになった。右隣に彼女が座っている。肩が触れるほど近い。
私「松田聖子さんですか?」
彼女「そうですが何か」。
私の顔が赤く酒臭かったので迷惑そうに応えた。昼間から酒を飲んでいるアル中の男と思われたくなかったので、
私「高校の同窓会の帰りですよ」と言うと彼女は納得したように、「同窓会ですか楽しそうですね、どこの高校ですか?」と聞いてきた。
私「鹿児島県のど田舎の高校ですよ」
「松田さんは福岡のどこの高校出身ですか?」と問いかけると
彼女「北九州の女子校ですよ」。
あれ?久留米ではなかったんかい!
しばらく会話が途切れたので、咄嗟に、私「お肌がきれいで若々しいですね」と図々しくも言ってしまった。きっと酔っていたせいに違いない。
彼女は、「あらそうですか、ありがとうございます」と笑顔で返してくれた。
車はそろそろ2次会の場所に近づく。
名残り惜しかったが、彼女に、千円札を2枚渡した。
すると彼女「ありがとうございます。お釣りですよ」と300円返してくれた。
彼女は、松田聖子と同姓同名のタクシードライバーだった。