シニア転職体験記9
派遣のマッチング業務を始めて1年経過した頃であろうか、一人の男性が来所してきた。見た目、若々しい。髪の毛もフサフサしていてエネルギッシュな感じから、60代前半にしか見えなかった。ハローワークで職を探していたが書類選考段階でふるい落とされ面接までたどり着かないらしい。持参の履歴書と職務経歴書に目を通して見ると、大手のプラント企業で長い間海外勤務していたようだ。年齢を知ってびっくりした。70歳でもうすぐ71歳だ。厚生年金もフルに貰え、無理して働かなくても良いのでは?と投げかけたところ、フルに働き、できるだけ多く稼ぎたいと。理由を聞くとベトナム人の奥さんがいて生活のために働かざるを得ないと言う。何と奥さん29歳、歳の差41歳だ。
羨ましいやらこれから大変だなと同情することしきり。何とかしたいと思い、ビル建設工事開始に当たり、近隣の民家への影響を調査する業務を紹介して、しばらく頑張っていたが、屋外作業で天候に影響される仕事だったので半年程で辞めていった。その後、どういう生活を送っているのだろうか。思い出す度に頭の中で流れる昭和歌謡がある「人生いろいろ〜♪♪」そして次の格言も「過ぎたるは及ばざるが如し」だ。
さて、次回からはシニア就業支援業務の卒業と次の転職への舞台へと続く。