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日本維新の会と幸福実現党についての議論

僕は、維新のいう首相公選制にも、一院制にも、道州制にも反対ですが、そのいずれにしても日本の国体である象徴天皇制を揺るがすようなものではないと考えています。もともと首相公選制は、自民党の中曽根大勲位が言い出したことでした。

その点、幸福実現党は、明確に反天皇制を打ち出しているのです。彼らが言うところの大統領制は、天皇制を廃止することを意味しています。天皇制の廃止による国体の変更という点では、幸福実現党は、共産党より危険な勢力なのだということを、きちんと押さえておいて下さい。

公明党も本音のところでは日蓮宗法華経に基づく国立戒壇を建立することを目標とする反天皇制的革新政党ですが、これにくらべて維新は天皇制を前提としているだけ、まだまだ穏健な保守政党であると僕は考えています。  

天皇制を国体として護持しようとする方が維新を批判するのは構いませんが、幸福実現党を持ち上げるのは、絶対的な矛盾です。「反中」というベクトルと「国体護持」のベクトルが混線してしまっているように思えてなりません。

まずは象徴天皇制の維持であり「国体護持」でしょう。それを危うくするものとして、中国に対する警戒と対抗が求められるのではないのでしょうか。順序が逆転してしまっています。 

大阪府、大阪市の民営化による疲弊のことも、橋下や維新が悪いのではなく、それまでの太田府政が終わるまで続いた自民党政権が垂れ流してきた膨大な赤字財政によって大阪府、大阪市が事実上破綻していたことにあるのです。大阪府民はそのことをよく知っています。大阪府、大阪市の財政事情が少なくても好転してきたのは、まさしく維新の功績なのです。その維新に対し、自民党が共産党と組んで、その政策を批判したために、大阪府民に見限られたという構図があることを見逃さないようにしてください。都構想に反対するというところで作戦的な連携はありえるところですが、そのあたりのけじめがなさすぎでした。立憲民主党の惨敗と同じ構図です。自民党の大阪県連が、このまま、自分たちの失敗を厳しく反省しないようであれば、大阪における自民党は今後も負け続けることになるでしょう。
(R3/12/11 MLでのやりとりから)
日本維新の会と幸福実現党についての議論(2)
日本維新の会と幸福実現党についての議論(3)

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