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沖縄のサヨク勢力「オール沖縄」の退潮

昨年は年の3分の1を沖縄で過ごしました。第二次孔子廟裁判首里城消失責任追及訴訟デニー・りま論功行賞訴訟等、チャンネル桜沖縄の声で取り上げている裁判も含め、7件の裁判を抱えているからですが、そんな僕でも、沖縄の「オール沖縄」の退潮ムードはひしひしと感じています。 

とはいえ、先の衆院選では、2勝2敗にとどまりました。辺野古のある沖縄3区で勝てたことは大きいのですが、沖縄1区で勝ちきれませんでした。地元の財界人金秀が「オール沖縄」を離れるという絶好の環境があったにもかかわらずです。沖縄1区は「オール沖縄」の赤嶺が勝ち、自民党の国場幸之助が次点に終わりました。比例復活当選できたからいいものの、冷や汗ものでした。比例を含めると4勝2敗です。 

勝ちきれなかった原因は保守合同の会を立ち上げて無所属当選を目指した怪物下地幹夫の存在でした。二階幹事長の支援を得て自民党候補(ないし当選後に自民党復党)を掲げる戦略でしたが、ここはよく沖縄県連が踏みとどまりました。下地陣営は勝てば官軍とばかりにムチャな選挙戦を展開しました。政治資金規正法違反や公職選挙法違反です。選挙中であるにも関わらず、国場幸之助は比例で当選しましたというデマ広告までして逆転しようとしました。沖縄では本土と公職選挙法の取り扱いがちがいます。これは沖縄県警の責任です。ここで徹底的に下地をつぶしておくことが来年の参院選、そして天下分け目の知事選で保守派が勝利する絶対的な条件になります。

沖縄の革新左派(共産党、中国派、独立派、北朝鮮派)は連帯をかかげて保守を取り込むような「詭計」を企みます。
保守派は、自民党内部の分裂を繰り返してきました。仲井眞知事が翁長への禅譲の約束を覆して三戦を目指し、翁長が袂を分かったことが「オール沖縄」の出発点でした。あれから8年。保守派は未だ知事選の候補を決められませんが、統一候補さえ擁立できれば、メッキの剥げた「オール沖縄」の玉城デニーから政権を奪取することは十分可能です。玉城デニーはそのハンサムで女性人気はありますが、翁長のようなカリスマがないのです。共産党の連中からして疑心暗鬼に陥っています。  

沖縄の民衆が「オール沖縄」に対して抱いていた希望や期待は脆くも崩れました。「オール沖縄」を乗っ取ったサヨク連中がはしゃぎすぎたのです。沖縄は左派の聖地となり、共産党はもちろん、中核や核マルを含め、かつての社会党を担っていた大阪市や大阪府の活動家の専従があつまり、辺野古反対運動を核に沖縄の人民戦線を作ろうとしました。

加えて、辺野古移転という政府方針はビクともせず、代わりに米中対立、中国の香港対応、そして台湾危機、尖閣危機等で、フロントと民衆との間の乖離が顕著になってきたのです。今、沖縄の若い子らのなかで、「オール沖縄」の支持者が減少しています。中国に対する反感と危機感です。

これまでのように「日本は沖縄から収奪したが、中国は歴史的に沖縄に恩恵を与えることがあっても一切収奪しなかった」といったことを平気でいう沖縄の左派の学者たちのいうことを信奉する若者は、かつてに比べて希少なものとなりました。 沖縄の保守派であって最大の親中勢力は、久米三十六姓です。那覇孔子廟裁判における違憲判決は、彼らが那覇で天下をとることを決定的に阻止しました。手前味噌ですが、沖縄における政治状況は、保守派内部が抱える分裂要因と親中独立派、反戦サヨクとの相関関係で動きます。

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