同性婚と一夫多妻制度(1)
日本の文化的伝統に照らして同性愛に対して寛容だということは、日本がおおいに誇りとすべきところだと考えています。 欧米では、同性愛に寛容だということばかりが報道されていますが、社会における彼らに対する偏見や嫌悪は、日本の比ではありません。アメリカやドイツの判例をみていると、同性愛に対するヘイト事件は深刻なものがあります。やはり、聖書が同性愛を「悪」として忌避していることがあります。日本では同性愛に対する嘲笑やからかいはありますが、これを「罪悪」だとして非難する議論はありません。
日本のフェミニストたちが、「婚姻」の多様性を主張していますが、なぜか一夫一婦の西欧的婚姻の前提から離れられません。人類全体を見渡せば、一夫多妻制度を採用している国のほうが圧倒的優勢です。イスラム教徒然り、ヒンドゥー教徒然り、ヴードゥー教然り。婚姻の多様性というスローガンは、結局、一夫多妻制の再確認という方向で推移するでしょう。そうなれば、フェミニストは再び口を閉ざすでしょう。 所詮、左派の脳内は、独りよがりの「進歩主義」で構成されているのですから。
そもそも「多元主義」というポストモダン的な価値観は、左派的な社会進化論に基づく「進歩主義」(それは所詮、近代=欧州キリスト教文化中心主義)を排撃するかたちで登場してきたものですから。
(H30/11/13)