若者の「やってみたい」を後押し　コワーキングスペースを運営する阿波市の妹尾裕介さん【my life-私はこの道を見つけた-】

　「若者たちの『やってみたい』の第一歩をつくりたい」。徳島県阿波市吉野町でコワーキング（協働）スペースの運営などを行う「FUKU-GYO-LIFE（フクギョーライフ）」代表の妹尾裕介さん（33）＝同市＝はそう語る。５年間勤めた阿波市役所を辞め、若者に働くことの楽しさを伝えるために起業した。　

コワーキングスペース「awake!」

　阿波市役所吉野支所近くにあるコワーキングスペース「awake!」。妹尾さんが2021年10月に開設し、現在はフリーランスや起業を目指す人ら、さまざまな事業、活動に取り組む大学生や社会人の個人メンバー50人と法人８社が利用している。活動の拠点としながら互いに交流して刺激し合い、連携を深める。妹尾さんは、人と人をつないだり、起業・副業の準備や情報発信を担ったりとサポートに徹し、それぞれの強みを生かす。

　「awake!」以外にも、地域のイベントのプロデュースやウェブ制作なども手掛ける。さらに、経験や人脈を培おうと各地のイベントに積極的に足を運んでおり、「オンとオフがない」と笑いつつ、充実した表情を見せた。