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阿波踊り有名連の歴史と魅力に迫る!(第5回)「無双連」
無双連は、1976年、阿波踊りの正調三大主流の一角「のんき調」の生みの親・天野悦太郎さんの薫陶を受けた2代目連長・服部欣二郎さんらが「のんき連」を飛び出し、前身となる「天正連」を結成した。程なく、阿波踊りが時代と共に変化する中でも伝統を守り「他に二つとない踊りを見せる」という気概を持って「無双連」へ改名。その服部さんが提唱した正統派の踊りを守り続けながら、4代目連長の岸大輔さんが率いる約70人の連員が踊りの練習に汗を流している。
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男踊りは「侍」をイメージ
男踊りと女着流し踊りは、のんき連をルーツとする、背筋を立てて、腰を低く落とし、つま先を立てて踊る「のんき調」をベースに、より猛々しくスピーディーに変化させている。「侍」をイメージした男踊りは、「無双流」と呼ばれており、十字に切り裂くように上下左右するダイナミックな手さばきと歌舞伎ばりの「見え」が特徴。トレードマークの赤いうちわを腰から引き出す様はまるで刀を抜くかのよう。うちわさばきは体の前で三角形を描くように大きく振り、手首のスナップを素早く利かせながら切れよく鮮やかに見せる。7人の踊り手が横一線に並んで個性豊かに踊る「無双七人の侍」は最大の見せ場になっている。
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