【プレビュー】第36節アウェイ・ザスパ群馬戦に向けて

前節、ホーム 鳴門・大塚スポーツパーク ポカリスエットスタジアムでの藤枝MYFC戦。3得点の快勝、結果と内容ともに手ごたえを感じる90分だった。
渡井 理己選手がヴォルティス復帰後初のスタメンとなった。

風下での戦いとなった前半。ヴォルティスが優位に試合を進める。立ち上がりには、ブラウン ノア 賢信選手のシュートがポストに直撃。ゴールに迫っていく。
28分には、児玉 駿斗選手のパスから渡井選手へ。渡井選手から相手のディフェンスラインの裏にボールを供給すると走り出していたブラウンノア選手がシュート。「マサ（渡井選手）が常に自分を見てくれているので、動き出したらいいところにボールが出てきます。練習でも自分の思うタイミングと場所にボールが出てきていたので、練習したことがそのまま出たと思います」と狙い通りの形で先制に成功する。ブラウン ノア選手にとっては、今シーズン初めて、流れの中からの得点となった。
後半立ち上がりにも、右サイドに抜け出した児玉選手のクロスを、２列目から飛び出した 鹿沼 直生選手がドンピシャで頭で合わせて２点差に。71分には再び渡井選手からブラウンノア選手のホットラインから得点を奪い、3-0の完勝。

試合後に渡井選手は「今日はアシストができて良かったと思う反面、奪った後にボールを受けたタイミングで何回かミスをしてしまったので、その点は個人的に反省して、もっとゴールにつながるプレーを目指します」と現状に満足せず、さらに上を目指していく。

そして、今週末はアウェイ・ザスパ群馬戦に挑む。今シーズンも残り3試合。第35節を終えてJ1昇格プレーオフの出場の可能性がなくなってしまったが、このエンブレムを胸に刻む選手たちは、応援してくれる人のためにも最後まで全力で戦っていく。
藤枝戦を終えて2日間のOFFを挟み、4日間で準備を進めた。後日、noteで当日の様子を発信する予定だが、10月30日（水）にはホームタウン活動として、選手たちが県内の小学校訪問をおこなった。応援してくれる人のためにも、このピッチで戦う意味を再認識したはずだ。

群馬の現在の順位は、勝ち点18の20位。J3への降格が決まっている状況だが、この試合は群馬にとってはホーム最終戦。そして元日本代表で地元 群馬県出身の細貝萌選手の現役引退前最後のホームゲームということもあり、並々ならぬ思いでこの試合に臨んでくるだろう。
ただ、ヴォルティスとしても、前半戦の0-1という結果の雪辱を晴らすため、そして連勝を「3」に伸ばすためにも勝ち点3が欲しい。
前回対戦で得点を取っている 川上 エドオジョン 智慧選手（ヴォルティス 2017～2023シーズン所属）ら、サイド攻撃には警戒が必要だ。
増田 功作監督も「サイド攻撃には気を付けなくてはいけないです。前線の選手の背後の動き出しやターゲットマンがいるので、そこへのリスク管理などを含めてしっかり対策をとらなくてはいけないと思います」と相手のストロングポイントに対して警戒した。

対群馬との戦い方について記者から問われ「自分たち次第なのかなと思います」と語った鹿沼選手。まずは自分たちがやりたいことをピッチで表現しよう。

クラブ設立20周年のメモリアルイヤーとなる今シーズンも残り3試合。次節のホーム最終戦に繋げられるように、まずは目の前の相手、群馬を上回りましょう。
スタジアムやDAZN、そしてそれぞれのスタイルで応援よろしくお願いします。