【プレビュー】第33節アウェイ・ブラウブリッツ秋田戦
前節、ホームの鳴門大塚スポーツパーク・ポカリスエットスタジアムで戦ったいわきFC戦は悔しい結果となった。ホーム3連戦の3戦目にして、プレーオフ出場圏内を目指すためには、勝点3が必要な一戦だった。
田向 泰輝選手、カイケ選手らメンバーを入れ替えて臨んだこの試合。前半立ち上がりこそ、相手に主導権を握られたが、徐々にヴォルティスのペースに。サイド攻撃やコンビネーションプレーで相手ゴールに迫るも、得点を奪うことができなかった。
相手のセットプレーが続いた後半立ち上がり。51分、その4本目のコーナーキックの流れから先制点を奪われてしまう。風下だった後半だったが、その状況を生かして、途中出場の渡 大生選手らが積極的にゴールへ向かう。しかし、最後までネットを揺らすことができず、0-1で試合終了となった。
「シーズンはまだ残り試合があります。ショックのある敗戦後にすぐ次の試合に切り替えてとは言えませんが、プロサッカー選手、プロの指導者として、残りの試合もしっかりと前を向いて1試合1試合自分たちのサッカーができるように、しかも勝点3を取れるように前に向かっていかなければいけない」と試合後の記者会見で増田 功作監督は話し「ヴォルティスのエンブレムを背負い責任を持って戦う姿をお見せしよう」と選手たちに伝えたという。
まだ、終わってはいない。
いわき戦を終えて、2日間のOFFを挟み、秋田戦に向けて4日間で準備を進めた。アウェイ・秋田のピッチコンディションは芝が長く、散水をしないことが多い。今週のトレーニングでも、あえて散水をせずに取り組む場面があった。
秋田のスタイルとしてはロングボールなどを多用し、縦に速い攻めをしてくる。そこからフリーキックやロングスロー、セカンドボールの回収も早く愚直におこなってくる。スタイルの徹底の徹底だ。
「自分達としてはなるべく攻撃する時間を増やして、自陣のゴールから遠ざけてサッカーする事を意識したいです」と増田監督も対策を練る。自分たちでボールを動かしながら、相手のリズムに合わせないことが重要になりそうだ。
前回対戦は第3節。試合開始早々に、コーナーキックからエウシーニョ選手の折り返しに渡選手が詰めて先制。後半に直接フリーキックとミドルシュートで1-2という結果に終わった。
その試合で先制点を挙げ、現在チームトップの8得点を挙げている渡選手が明日の試合では累積警告で出場停止。このチャンスを虎視眈々と狙っている選手たち。そのうちの一人、坪井 清志郎選手は「僕は絶対に勝ちたいし、前半戦で負けている相手でもあるので絶対に勝ちたい。秋田の人たちにも自分のゴールを見せたい」と2019シーズンに秋田に所属していた古巣相手に燃えている。今シーズンは試合ごとに新たにヒーローが生まれるヴォルティス。この試合のヒーローは誰になるのか。
この試合からデーゲームとなり、秋田戦は14:00キックオフとなります。スタジアムやDAZNなど、それぞれの応援スタイルで共に戦いましょう。一戦必勝。目の前の試合に立ち向かっていきましょう。