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チャンさん主催!心肺蘇生法・AED講習実施 #命つなぐアクション

皆さんこんにちは。徳島ヴォルティスCCO、チャンこと石井秀典です。
暑いです。
ウル・オスには、日焼け対策にぴったりの商品がたくさんありますので、皆さんチェックしてみてくださいね。
とはいえ僕が子どものころとは比べ物にならないくらい暑いです。熱中症患者も増えてきていますので、皆さんも気を付けて過ごしましょう!

皆さんは『#命つなぐアクション』をご存じでしょうか。
『#命つなぐアクション』は、日本代表として2002年のW杯初勝利に貢献し、長い間Jリーグを支えた松田直樹さんが、2011年8月4日に急性心筋梗塞で急逝されたことを大きな教訓として、横浜F・マリノスがJリーグ社会連携活動(通称:シャレン!)の一環としてスタートした活動です。「救える命を、ひとつでも増やすために。救える術を、ひとりでも多くの人に。」というメッセージとともに、スポーツに関わるあらゆる人が、命をつなぐためのアクションを知り、いつでも、だれでも、当たり前のように実践できる地域、社会をつくるために発信している活動です。
『#命つなぐアクション』についてはこちら https://www.jleague.jp/sharen/article/1960/

今年の2月からフロントスタッフとして働く中で、Jリーグが進める『#命つなぐアクション』の活動を知りました。自分にも何かできることはないかと考えた中、『安全で快適なスタジアム』を目指す徳島ヴォルティスで、AEDや心肺蘇生法について学ぶ場があったらよいのではないかと思い、講習会を企画しました。

今回は板野西部消防組合にご協力いただき、心肺蘇生法とAED講習をフロントスタッフ対象に実施いたしました。

講師の方々にデモンストレーションをしていただき、その後スタッフが実際に心肺蘇生法とAEDの使用をおこないました。
僕にとって自動車の免許講習以来、20年ぶりに心肺蘇生法講習をおこなうこと、また初めてのAEDの講習ということもあり、多くの学びがありました。
今回学んだ心肺蘇生法をご紹介しますので、ぜひご覧ください。

① 周囲の安全確認
ポイントは、左右だけではなく上も確認すること。
地震などの災害では、建物の崩壊も考えられるので確認を忘れないようにしましょう。

② 意識の確認
肩周辺をたたきながら、「大丈夫ですか、聞こえますか」と声をかけましょう。
最初から大きな声で確認するのではなく、徐々に大きくしていきます。なぜ徐々に大きくしていくかというと、ただ寝ている場合もあるからだそうです。

③ 119番通報とAED準備のお願い
傷病者の意識がなかったら、近くの人に声をかけて119番通報とAEDを準備してもらいます。
「誰か」ではなく、具体的に「●●さん」「青い服を着ている方」など、指名するとわかりやすく迅速に進められます。

④ 呼吸の確認
胸やお腹付近に10秒ほど手を当てて、呼吸があるかの確認をおこないます。
呼吸がある場合は6~10秒に一回胸やお腹付近が膨らんだり沈んだりします。
慌ててカウントしてしまうと呼吸が止まっていると判断してしまうので、ゆっくり数えることが大切です。

⑤ 胸骨圧迫+人工呼吸
呼吸がない場合に胸骨圧迫をおこない、心肺蘇生をおこないます。
救急隊員が到着するまでに自分たちができる重要な行動の1つです。
胸に片手の手のひらを軽く開いた状態で置き、その指の間にもう片方の指を入れるように重ねます。
膝を立てて座り、腕をまっすぐに伸ばして垂直に押し込み、胸が5cm沈む程度の力で30回胸骨圧迫をおこないます。30回おこなった後、気道を確保してから人工呼吸で2回息を吹きこみます。
人工呼吸は、吐血や嘔吐がある場合は無理におこなわなくて大丈夫です。
AEDがない場合は救急隊員が到着するまで絶え間なく続けることが重要です。

⑥ AEDの使用
AEDが到着したら、まずは近くの人がAEDを使用できるかを確認します。使用できない場合は、できる人に交代して使用します。
基本的には、AEDの電源を入れると音声案内が流れるので、使用したことのない方でも案内に従って使用できるようになっています。

AEDは電気を流すため、必ず濡れていないところで使用することが重要です。
また、電極パッドは地肌にきちんと貼り付けましょう。服を着ている場合や体毛が濃い場合のために、ハサミやカミソリが入っているAEDもあるので、活用してください。
そして、電気ショックをする直前には必ず周囲の確認をおこない、傷病者から離れるように指示をしましょう。傷病者に触れていたら感電する恐れがあります。

以上を救急隊員が到着するまで繰り返しおこないます!

実際に胸骨圧迫を体験している際には、スタッフから「結構硬くて力がいる」「ずっと続けるのが大変」という声も聞こえ、講師の方々から「胸骨圧迫の合言葉は『強く!速く!絶え間なく!』です。疲れる前に近くの人と交代をして、胸骨圧迫を続けてください」と教えていただきました。
実技の間にもスタッフがわからないことをその都度講師の方々に質問していました。

最後に講師の方々から「何もしなければ1分ごとに10%生存率が下がります。反対に何か行動することで生存率の低下を遅らせることができます」と話がありました。

実際現場に遭遇したら、怖くて震えて頭も混乱するかもしれませんが、そんな時に少しでも落ち着いて対応できるように、救える命を救えるように、講習がとても大切だということを今回改めて実感しました。

講習会後には、徳島スポーツビレッジ(TSV)のAEDを確認し、使用期限も問題なく、ボックスの中にはハサミも常備されていました。
練習見学などでTSVにお越しの際には、皆さんも確認してみてください!

また、徳島ヴォルティスのホームゲーム時にはポカリスエットスタジアム各スタンドにAEDを準備しています。何かあった場合には近くのスタッフにお声がけください。

いつどうなるかわからないのなら、いつどうなってもいいように最大限の備えをしましょう。これを読んだ多くの皆さんに講習を受けていただきたいと心から思います。
講習を受けた方、興味を持った方は、ぜひスタジアムで僕にお話を聞かせてください。
まずは街のどこに、自分の身の回りのどこにAEDがあるかをチェックしてみることから始めてみるのもいいかもしれませんね。

徳島ヴォルティスクラブコミュニケーションオフィサー 石井秀典