【B茶野篤政】いざ出陣!!茶野篤政殿の初陣シーズンを振り返る!!
昨年行われたNPBドラフト会議でオリックス・バファローズから育成4巡目で指名されたインディゴOBの茶野篤政選手。その後、育成開幕直前に支配下登録され、ファンの記憶に残る活躍を見せてくれた。今回はそんな茶野選手のNPB1年目を振り返っていく!
1.今シーズンの成績
こちらが今シーズンの茶野選手の成績。高知ファイティングドッグスのOBである角中勝也選手(千葉ロッテマリーンズ#3)やインディゴOBの増田大輝選手(読売ジャイアンツ#0)の1軍初年度の成績と比べると、打率や安打などの分野で上回っている。初年度から結果を残すのが難しいNPBにおいて育成出身の選手がこの成績を残すのは簡単なことではなく、茶野選手の努力の成果と言える。
また後に触れるが初ホームランや初サヨナラ打が満塁時であったことや守備の好プレーなど、成績以上に記憶に残るプレーが多かったことがわかり、満塁時の打率は驚異の8割を超えている(5打数4安打8打点)。
2.支配下登録
茶野選手は先述の通り育成指名でのNPB入りであり、シーズン前のキャンプもB班スタートであった。しかし、キャンプでの猛アピールの結果オープン戦は1軍に帯同することになった。オープン戦でもその勢いは止まらず最終的に打率.273、得点圏打率.400と結果を残し、守備でも広い守備範囲が認められ、見事開幕直前に支配下契約を勝ち取った。11月30日の入団会見からわずか4ヶ月での大出世であり、背番号も033から61になった。
3.初尽くしの開幕戦
見事開幕直前に支配下契約を勝ち取った茶野選手。そのままの勢いで3月31日に行われた埼玉西武ライオンズとの開幕戦にも8番ライトで先発出場。初の1軍公式戦は開幕戦となった。また、育成指名で入団した新人選手で史上初のNPB開幕戦先発出場選手となった。
この開幕戦では高橋光成投手(埼玉西武ライオンズ#13)から3回表のNPB最初の打席で初ヒットを放った。2022年に四国ILplusで37盗塁を記録した茶野選手らしく足を活かした内野安打だった。
その後すぐさま初盗塁を成功させチャンスメイクをするなど、茶野選手らしさが存分に出ていた開幕戦となった。
4.首位打者茶野
開幕戦後もスタメン出場を続けた茶野選手。4月9日の北海道日本ハムファイターズ戦では初の猛打賞をマークし、打率.414で首位打者に浮上。4月6日からの11試合連続で1番を任されるなど徳島時代同様、チームを引っ張る活躍を見せた。その後も4月21日の試合から12試合連続安打をマークするなど好調を維持し5月16日時点で安打数はリーグトップタイの41安打とまさに意気衝天の勢いであった。
5.ついに出た!初ホームラン
そして6月1日、広島東洋カープとの交流戦8回裏、2アウト満塁の場面で打席の回ってきた茶野選手はNPB入り後初のホームランとなる第1号満塁ホームランを放った。この日は前の打席でも逆転のタイムリーヒットを放っており、3安打6打点1盗塁と大活躍。「茶野の日」といっても過言でないくらいの活躍を見せ、持ち前の打棒を発揮した。
6.劇的サヨナラ打
開幕から活躍を続けた茶野選手だが、シーズンが進むにつれ調子を落とし、7月には2軍落ちも経験した。しかし2軍では活躍を続け7月26日には再登録された。そして8月2日の対楽天戦、代走で途中出場した9回裏、2アウト満塁で打席が回ってきた。再登録後ノーヒットと苦しんでいたが、このチャンスをしっかり活かし初のサヨナラタイムリーを放ちチームの勝利に貢献した。
7.好守備集
インディゴソックスに入団した当初の茶野選手は外野の経験が少なく、出場機会も少なかった。しかし橋本球史コーチと二人三脚で必死に練習をした。そんな野球への姿勢が功を奏し、ドラフト指名時にはチーム内の守備評価も高く、インディゴ在籍時は外野3ポジション全てを守った。そんな茶野選手のNPBでの好守備を集めてみた。
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〈文・構成〉進邦和馬