【記録更新!?】2023野手まとめ
前後期共に勝率6割以上で総合優勝を果たした今シーズンの徳島インディゴソックス。
前期
後期
【今シーズンのインディゴ打線】
まずは今シーズンのインディゴ打線を振り返っていく。チームとしては前期後期ともにホームラン数、盗塁数でリーグトップを記録。特に盗塁に関しては2位と前期は13個差、後期はなんと31個差をつけ圧倒的な走力を見せつけた。盗塁王ランキングのトップ3が全員インディゴの選手であることからも、今シーズンは走力でチャンスを作り、そのチャンスを活かした結果が優勝へとつながった。
そんなインディゴ打線で今年特に活躍をした選手を3選手ピックアップしていく。
【井上絢登】
【井上絢登の今シーズンの活躍】
井上は今シーズン主にトップバッターとしてチームを牽引する活躍を見せ、9月18日の今季最終戦では自身の持つ球団記録を塗り替える14号満塁ホームランを放ち、昨年に引き続きホームラン王、打点王を獲得した。
そして咋シーズン.246で終わった打率に関しても今年は.312と大きく改善され、ランキングでも1位と2厘差であるため、打率、ホームラン、打点の3冠王が狙える位置にいた。また、5月26日から19試合連続でヒットを放つなどシーズン通して安定した活躍を見せている。
また今シーズンからは本職の外野の他にも3塁の守備にも挑戦。器用さを見せ守備でもチームに大きく貢献している。
【井上絢登の「ここがすごい!」】
ここまで井上の今年度の成績を紹介したが、井上の凄さはやはり「長打力」である。昨年は13本のホームランを記録しホームラン王を獲得、今年も球団記録となる14本のホームランを放ちホームラン王を獲得したが、実は四国アイランドリーグplusで2年連続で2桁ホームランを放った選手は井上が初めてである。
長打率も.570とリーグでは圧倒的トップであり、2塁打、3塁打、ホームラン数の合計も昨年の26から今年は31と成長を見せ、打率をしっかり残しつつも多く長打を打っている。この長打力が今年の彼の成績につながっているのだ。
また、井上は選球眼にも優れている。IsoDと呼ばれる打者の選球眼を示す指標があり、0.1を超えれば超一流とされる。井上は今年この指標で0.11と高い選球眼を見せていて、しっかりとボールを選び甘い球を確実に仕留めていたことがわかる。
【増田将馬】
【増田将馬の今シーズンの活躍】
今年からキャプテンを務めた増田。主に3番ライトで出場し、「走・攻・守」全てにおいて安定した成績を残している。
個人成績としては37個の盗塁を記録し盗塁王を獲得、盗塁成功率も8割近く高い盗塁術をアピールしている。また打率も.309を記録、得点圏打率もチーム2位の.289で3番バッターとして仕事を全うした。守備でも強肩を生かしライトからホームへの送球で走者を刺すなど様々な場面でチームを支えた。
また、今シーズンは初球から積極的なバッティングをみせ、初球の打率は.500とチームを勢いづけるキャプテンシーを発揮した。
【増田将馬の「ここがすごい!」】
増田といえば盗塁数が示すように足が特徴の選手である。盗塁をするためにはまずは塁に出なければならないが、増田は出塁率も高い成績を残している。今シーズンは安打数でリーグ3位の71本、四球数はリーグ5位タイの31個、出塁率も.395を記録しており、自慢の足を活かすためにしっかりと出塁していることがわかる。打率も先述の通り.309と高い打率を残し、足だけではなく打撃と選球眼もアピールすることができた1年であった。
【角井亮太】
【角井亮太の今シーズンの活躍】
今年インディゴソックスに入団した角井。ルーキーながら類い稀なる打棒を見せ、後期の途中からは4番を任されるなど大きく成長する1年となった。打率は.248も得点圏打率は.304とチャンスに強く、またホームランも9月9日のソフトバンク3軍戦、高橋純平投手からホームランを放つなどNPB相手にも躍動。最終的にリーグ2位の7本を記録し、ここぞという場面でのバッティングが光った。
8月19.20日の試合では第6号ホームラン含む6打点を角井1人で記録し、1度打ち出したら止まらないバッティングを披露。
【角井亮太の「ここがすごい!」】
角井の凄さ、それは「限られたチャンスを存分に活かしたこと」である。出場試合数は53試合、打席数は174と今年最も打席数の多かった愛媛マンダリンパイレーツの大城雄一郎選手と比べると100打席以上も少ない。ただこれだけ打席数が少ないのにホームランはリーグ2位の7本、得点圏打率.304、出塁率.362、打点もチーム内3位タイの27打点を記録。少ない打席数でしっかりと結果を残し、後半戦は4番としてチームを支えたのだ。
今回ピックアップした選手を中心に前後期、ソフトバンク杯、トリドール杯チャンピオンシップで優勝を果たした徳島インディゴソックス、次はグランドチャンピオンシップでの悲願の独立リーグ日本一に期待がかかる。また、10月にはドラフト会議を控えている。ドラフト当日は今回ピックアップした選手にも注目をしながら見てほしい。
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