【2022シーズン振り返り企画】野手編
終盤までもつれる熾烈な首位争いを制し後期優勝を達成した徳島IS。前期3位という悔しさを晴らすべく挑んだ後期リーグ戦はチーム一丸で勝利を積み重ね、8年ぶり3回目の優勝を成し遂げた。今回はそのリーグ戦で躍動した野手を3人ピックアップして振り返る。
【チーム成績】
今季、チームは盗塁数122個と2位の香川OGに32個の差をつけ圧倒。茶野、モンテルを中心に積極的な盗塁で常に次の塁を狙う姿勢を貫いたことで得点を積み重ねた。また犠打、犠牲フライともにリーグ1位。併殺打もリーグ最小とチャンスで確実に得点に結びつけるチームバッティングも光ったことが優勝に繋がった。
【井上絢登】
井上は前期から主軸として出場し、勝負強い打撃とパワーを武器にリーグ2冠を達成。球団記録を更新する13号を放つなど持ち前のフルスイングでアーチを量産した。また安打数も62本とチームトップ。ソフトバンク3軍との試合でも8試合で10安打を放つなど、NPBを相手に結果を残している。
後期は途中打撃で苦しんだ時期もあったが優勝争いの激しくなるシーズン終盤で好調を維持。チャンスの場面で同点打や決勝打と勝負強さを見せ存在感を示した。
【茶野篤政】
最終戦までタイトル争いを演じ首位打者を獲得した茶野。安定した打撃でヒットを量産しクリーンアップに繋げるチャンスメーカーの役割を担った。6/15のオリックス戦(交流戦)や9/6のソフトバンク戦でもホームランを放つなどNPB相手に躍動。途中交代からスタートしたシーズンで着実に成長し、リードオフマンとして不動の地位を築いた。
盗塁王争いは惜しくも2位となったが思い切りの良さと脚力をアピール。昨年徳島ISからドラフト指名を受けた村川凪(横浜DeNAベイスターズ育成1位)に3個差まで迫る37個まで盗塁を積み重ねた。
【丹治崇人】
2年目を迎えた丹治は主に4番捕手として出場。対左打率は.370と高い打率を残し、中軸としてインディゴ打線をけん引した。中でも光ったのは得点圏で見せる勝負強さだ。シーズン34打点は井上愛媛MPの仁木に次ぐリーグ3位。得点圏で勝負強さを見せ、4番の仕事を全うした。
勝利打点に絞るとチームトップの10打点を数え、9/17の愛媛MP戦では優勝を決める一打も放った。勝ち越し打も5本と終盤のチャンスでチームを勝利に導いた丹治は頼れる4番として後期優勝に大きく貢献した。
実況担当者が独自に選出【今日のMVP】
後期リーグ戦から戦評で始まった「今日のMVP」!その試合で印象的な活躍を見せた選手を実況担当者が独自に選出するこの企画。野手では2冠を獲得した井上がチーム最多6度の選出となった。その他にもソフトバンク戦などで固め打ちした茶野が4度の選出。終盤の逆転打も目立った丹治が3度、キャプテンとして引っ張った武岡が2度選出された。
6,7月編の戦評はこちら👇
8,9月編の戦評はこちら👇
後期リーグ戦で優勝を果たしたチームが次に目指すのは、10年連続ドラフト指名だ。多くのファンの期待を背負い、1年間戦い抜いてきた選手たちが運命の1日を迎える。
<文・構成・データ分析>
徳島インディゴソックスインターン生 塩澤風太