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【YouTube配信の裏側に迫る!】現地職員インタビュー

徳島インディゴソックスが行っている試合のライブ配信。
NPBと違ってカメラの台数や人数も限られる中、配信の裏では視聴者の方に少しでも見ていただけるよう、様々な工夫がおこなわれています。
そこで今回は他の独立リーグの配信では行われていないインディゴオリジナルの要素や、職員・リモートインターン生の仕事内容を現地で配信を担当している齊藤さん・高島さんのインタビューを交えつつご紹介します!



配信開始から今まで


配信動画のサムネイル
配信画面
ホーム開催試合の際は試合開始から終了まですべて放送する

━━生配信を始めた時期・きっかけは?

齊藤:始めたのは2020年シーズンからです。前代表の谷田さんが就任時にSNSの強化を目標に掲げ、2019年のオフから生配信に向けて試験配信を行うなど実際に動き出しました。
そんな中2020年に入り、コロナが流行したことで無観客状態が続き配信をしなければならない状況になりましたが、前もって用意をしていたのでそこまで大きな問題が起きることもなく開始することができました。

━━配信当時と今で何か変化したことは?

齊藤:昔は外野のカメラ1台のみでしたが、今ではバックネット裏からのカメラも増え、2台で配信しています。実況も外野から行っていたので3月・10月あたりの配信は寒さに耐えながら行っていました。(笑)

━━配信開始時のエピソードは?

齊藤:パソコンが固まったり、映像が止まったり、マイクが繋がらなかったり…と色々なトラブルがありました。(笑)地方球場に行った際には電波がうまく繋がらないこともあったし、昔屋外で配信していた際に急に雨が降ってきたことも。
また球団職員が実況、選手が解説を行っており、実況・解説に関しても全員素人だったので、選手がうまく話せない時に職員もどのように対処してよいかわからず、沈黙が生まれてしまうこともありました。


ライブ配信について

━━当日の業務内容は?

高島:開場が始まるまでに放送席と外野にカメラを設置して画角の調整を行い、きちんと機材が機能するかどうか確認しています。あとは試合開始時に配信を開始するだけです。

━━実況前に何か確認していることは?

高島:特に意識して何かしているわけではありませんが、調子のいい選手とすれ違った際に会話したり、先発の選手に今日どのようなピッチングをしたいか質問したりする中で情報を集めることがあります。

━━配信に関してインターン生が何か協力していることは?

高島:ライブ配信中に表示される選手テロップの作成やTwitterに投稿される試合速報、前日までの成績のまとめなどがあります。
最近は配信中にインターン生がリアルタイムで作成してくれた試合のハイライトを5回終了後と試合終了後などに適宜流すようにしています。

ハイライトの編集画面
画角・画質・音声の有無などに注意しながら作成する


作成した動画は現地の放送席に設置された球団パソコンへ送信

━━NPBの中継と最も違うと感じる点は?

高島:カメラの台数や選手テロップに成績が入っているかどうかなど…挙げだしたらキリがないですが、やはり一番はリプレイの有無ではないでしょうか。お金を出して機材を購入すれば可能ですが、球団はお金に余裕があるわけでもないので…。そういった点ではハイライトを流すことで少しでもNPBの配信に近づけているのではないのかな、と思います。

━━ライブ配信で工夫していることは?

高島:僕は3代目の実況担当なので、間合いの取り方間があいたときにどのような話をするかなど、昔担当していた2人それぞれの良いところを参考にしています。また自分自身もあまり話が上手いわけではないので、解説担当の選手にできるだけ話を振るようにしています。
配信に関しては構成台本などもなく基本的に自由なので、実況・解説に限らず登板している選手のことについての話をしたり商品のPRをしたり。他にも時事ネタや雑談なんかをして視聴者の方に楽しんでいただけるようにしています。

脱坊主後髪を切っておらず帽子がマストアイテムだという谷口投手
ライブ配信では意外な選手の一面も見れるかも…

━━これまでにあったハプニングは?

齊藤:ファウルボールが放送席に向かって飛んできてパソコンの10cm上を抜けました。危うくパソコンに直撃するところでした。谷田さんと高島さんが体を張って機材を守りますと言ってましたが、ライナーで球速が速く全員全力で逃げていました。(笑)それ以来ファウルボールが飛んでこないところで実況しています。

━━視聴者が増えてきたと感じることはある?

齊藤:増えた、というより視聴者が定着してきたと感じます。他球団の配信と比べてもインディゴソックスの再生回数は多く、ファンの方にYouTubeでの配信が文化として根付いてきたのかなと思います。


これからのライブ配信

━━配信を通して視聴者の方に最も届けたいことは?

高島:インディゴソックスにこんな選手がいるよ、といったことを伝えたいです。雑誌やネットの記事などを通して、字面ではこの選手が150km/h投げるだとかスライダーがいいといった内容を仕入れることはできますが、実際にどういった選手なのか見ることができるツールは動画だけだと思っています。

━━これからどんな配信にしていきたい?

高島:より多くの人に見てもらえるような配信にしていきたいですね。これまでも視聴者の方が見やすいようにテロップを表示するようにしたりカメラを2台にしたり…と様々な工夫をしてきました。これからも試行錯誤を繰り返しながらより見やすい配信にしていきたいです。
また実況時にどうしても自球団の話になりがちだったりするので、いいプレイを取り上げつつ、相手球団の話も交えて中立的な立場で実況・解説をしていきたいなとも思います。
情報の充実度は徳島の強みだと思っているので、実際に配信を「今年誰がドラフトにかかるんだろう」といった形でワクワクしながら見てもらえるのが一番です。

インタビュー中の齊藤さん(左)、高島さん(右)


最後まで記事を読んで頂きありがとうございます!

「ここまでライブ配信にこだわっている独立の球団はインディゴソックスしかない!」
と今回執筆を担当したインターン生の私も声を大にして言うことができます。
毎週の定例ミーティングで配信に関する改善点などをインターン生みんなで出し合い、より視聴者の方に見やすいと感じていただけるよう日々試行錯誤しています。
ハイライトはリアルタイムで制作しているためスピードと正確さが求められ本当に大変ですが、配信で流れた際には達成感を感じることができます!
(自分が作成したものにミスがないか毎度ヒヤヒヤしながら見ていますが…)

たくさんの人のアイディアと工夫が詰まったライブ配信をこれからもぜひご覧ください!


☟詳しいインターン生の仕事内容はこちらの記事から☟

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取材・文責:吉岡 花梨