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mazda1125
El : Camino ~旅小説〜
[ driving licence] 運転免許 ①
地元の工業高校を卒業後の4月からは夕方が来れば、とりあえずただ走るとゆう様な日々をなんとなく過ごしていた。
精神的にはものすごく落ち着いていた。
そもそも1人でただ走る事自体は好きであった。
高校時代も旧友に誘われて当時、一番近くにあった(とはいえ、自転車で3、40分はかかったんではなかろうか)ボクシングジムへ最後の授業が終わったらサボる日もあったが大体は通った。
鍛えた。 もちろん楽しかったが、辛かった、きつかった。 だがそういった修行モードとゆうか今で言うアスリート選手の様なZONEに入る時間が好きであった。
高校に行く必要もなく時間もたっぷりあるし、そろそろ運転免許取得をとゆうテーマが浮上。
ウチの親父が「免許がなきゃあかん、移動ができん、免許免許!とりあえず費用は出しちゃる、行ってこい」と御推薦。自動車学校へ申請手続きして無事6月から通うことになったし、この時かかった費用は、その後しっかりと親父殿へと返還した。
この自動車学校へ車移動などでもだいたい4〜50分は掛かるので高校の時に取得した原付の愛車、ホンダのNS50F というバイクでブンブンと通うことにした。自動車学校と自宅とをNS50Fで風をきりひた走る。
オレは自由だ 今、自由なんだ
自分と社会の一端とが邂逅し始めた。
エモい エモいぞ オレ
そんなバイク道中も相まってかヘルメットのなかのオレは呑気にほくそ笑んでいた。