公式テキストなくても金融IT検定(初級)に合格可能です!〜資格・検定取得シリーズ〜
金融IT検定の公式テキストの存在を知らずに受験しましたが、無料の学習リソースを活用して合格することが可能です。
私は元々メガバンクグループ内のIT会社に勤務していた経験、および現在のネットバンクに勤めている経験から知識を活用できると思い、受験いたしました。
金融IT検定とは
金融IT検定は、FITA(特定非営利活動法人金融IT協会)が主催する検定試験であり、2023年10月から開始されました。
金融業界のIT化が加速する中、金融ビジネスとITの両方の知識を持つ人材の育成を目的としています。
現在は初級のみ実施されていますが、公式サイトの"デジタル人材育成ロードマップ"によると、今後は中級(仮)および上級(仮)も展開される予定です。
試験内容は、金融機関のシステムやデジタル化に関する基礎的な知識を問うものとなっています。
公式サイト:金融IT検定 | 金融IT協会
どんな人におすすめか/受験するメリット
以下のような方におすすめです:
金融機関に入社した方:新入社員、中途入社社員
金融とITの両方の知識を身につけたい方:金融システム開発に従事するSIerやITベンダーにお勤めの方
金融システムの基礎知識を体系的に学びたい方
足元の知識を確認したい方
金融ITの今後について考えたい方
出典:金融IT検定 | 金融IT協会
広く金融知識/IT知識を習得できる。金融の中でも銀行だけでなくクレジットや証券などのシステムの話も出てくるため、狭く深くではなく広く浅く知識を習得したい方にピッタリな資格になっています。
また、各金融システムの課題にも触れた内容になっているため、現在システム開発をしている方で一般的な金融システムの課題について理解したい方にはよい検定になっています。
学習テーマ
金融IT検定の学習テーマは3分野に分かれております。具体的な内容はホームページにシラバスとして掲載されており、以下の通りです。
ITシステム分野(IT・DXの潮流、ITの基礎用語、テクノロジ、プロジェクトマネジメント、ビジネス戦略)
金融デジタルビジネス分野(消費者変化と顧客理解、顧客管理、デジタルマーケティング、商品・サービスの革新、デジタルプラットフォーム、エコシステムの作り方、顧客価値を高めるための手法、金融DX事例)
金融システム分野(金融とITの関わり、金融機関等のITシステム、金融ネットワーク、金融機関DXとIT、新しい金融サービスと次世代金融、金融ITシステム関連ガイドライン等)
費用・労力
・受験料:8,800円
・教材費:0円
・自分の体力:プライスレス
学習期間
約1ヶ月(1日30分程度)
私は通勤で電車に乗っている時間が45分程度(片道)あるため、そこで勉強しました。
合格までの学習方法・ポイント
自分で調べる
まずは、金融IT検定公式サイトのシラバスから1語ずつ調べ、概要を整理することをおすすめします。
シラバスに記載されているキーワードは全て出題対象となるため、一つ一つ丁寧に調べることが重要です。
特に、普段の業務で使用しない用語は重点的に学習したほうがいいと思います。
整理方法・まとめ方はエクセル、メモ帳、Notion、自作ノートなど、好みの方法で整理してOKです。
ただし、後から見返した時に理解できるよう、簡潔かつ分かりやすくまとめることを心がけましょう。(ノートの作り方は皆さん好みが分かれるのかなと思っています。)
私の場合はスマホでNotionを使用し、通勤時間中に調べた内容をその場でまとめていきました。Notionは検索機能が優れているため、試験直前の復習にも便利でした。
会社で調べる
普段から金融機関・IT企業で勤めている方は業務の中で使用している用語がそのまま出題される可能性があるため、業務上でわからないことを調べるだけでも金融IT検定に活かされる可能性があります。
金融IT検定以外の金融/IT関連資格・検定テキストで調べる
金融IT検定以外に、世の中には金融関連の資格(ファイナンシャルプランナー、証券アナリスト、銀行業務検定など)、およびIT関連の資格(ITパスポート、基本情報技術者試験、応用情報技術者試験など)が多く存在します。これらの資格・検定のテキストにも金融IT検定の試験範囲と重なる内容が含まれているため、参考にすることができます。
例えばプロジェクトマネジメントなどはITパスポートや基本情報技術者試験でも学べる内容ですし、AI関連であれば生成AIパスポート試験なども存在します。
おすすめの無料学習リソース
金融庁・日本銀行・金融機関のウェブサイト
金融庁/日本銀行:金融行政や規制に関する最新情報、金融政策や決済システムの詳細な解説
各金融機関:商品・サービス、システム開発の事例
IT用語辞典:IT用語辞典 e-Words
ITの基礎から最新技術まで幅広く解説
金融システムで使用される専門用語の説明も充実
Wikipedia
金融商品やサービスの基本的な仕組みの理解に有効
IT技術の歴史や発展過程の把握に役立つ
Search Labs(サーチラボ)
パッと調べるのに有効。これ1番使いました。『第3次オンライン』の課題もこれで把握できました。
これらのように、テキストがなくても、これらのインターネット上の無料リソースを効果的に活用することで十分合格できます。
最後に、ネット検索だけではたどり着けないと想定される問題を1つご紹介します。
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