ドラマ「silent」のTVer再生数記録更新は、テレビ視聴率重視の日本のドラマの分岐点になるかもしれない
いやー、このドラマ本当に面白いですよね。
正直、私自身は日本のテレビドラマはあまり見ない人間でして。
もっぱらNetflixで海外のドラマとかドキュメンタリーばかり見ている人間なんですが。
久しぶりに「silent」はちゃんと見てます。
もともとは、会社のチームメンバーにおすすめされたので、話をあわせるためだけに見たつもりだったのですが、すっかりハマってます(笑)
で、実はTVerで見てるんですよね。
と思ったら、その「silent」のTVerの再生数がすごいんだよと言う話をまとめた記事があったので、あらためて興味深く読みました。
少なくとも私の周辺では「silent」めっちゃ話題になってるんですが。
実は世帯視聴率は「6.4%、6.9%、7.1%、5.2%、7.9%、7.9%と低空飛行」なんだとか。
でも、放映時のツイート数も国内トレンド1位はもちろん、世界トレンド1位すら取ってしまっているそうで。
TVerでの放送後1週間の見逃し配信再生数は、TVerの歴代最高記録を更新しまくっているんだそうです。
通常はフジテレビのドラマは、TVerでは前の週しか見れないのが、今回は反響の大きさに対応して全話振り返れるようにしたのも大きかったですよね。
TVer利用者が増えたのも大きいと思いますが、昨年TVerで歴代1位だった「最愛」の倍以上というからすごいです。
結局、世帯視聴率って、ドラマの完成度とか面白さとはあまり関係ないんじゃないの、というのが非常に良く分かる結果になったと言える気がします。
実は私は昔「ソーシャルテレビアワード」というアワードの審査員をさせていただいていて、「SPEC」の大賞受賞のトロフィー授与をさせていただいたことがあるんですが、その時にTBSの方々が「SPECは、Twitterの反応やDVDのセルの動きを見ている限り手応えはあるのに、視聴率だけ見ると人気が低く見えるのが悔しい」という発言をされていたのを良く覚えています。
あれから、もう10年が経とうとしていますが、ようやくテレビドラマ製作者の方々にとって、世帯視聴率という放送時間や裏番組に影響されやすい指標だけではなく、ドラマ自体の面白さがTVerの再生数やツイート数など、他の指標でも評価される時代になってきたのかなと思います。
Netflixとかストリーミング経由で海外に配信される日本ドラマも増えてきてますし、当然、「silent」の成功に刺激されてドラマのつくりかたを変えてくるテレビ局も増えるはず。
今後の日本のドラマの変化が楽しみです。