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劇団ノーミーツの第3弾「それでも笑えれば」の進化が凄いので、コンテンツの未来に興味がある人は絶対見た方が良いと思う

劇団ノーミーツの第3回長編公演「それでも笑えれば」の初日の公演が終わりました。
まだ見終わったばかりで感動覚めやらぬ状態なんですが、とりあえず軽く感想をメモしておきます。

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(今回は、演劇気分を盛り上げるべく、紙のチケットをあえて購入)

私は夜の部を視聴したんですが、前回、前々回に続いて、またしても事前の想像を軽く超えてきました。

リモート演劇というカテゴリー自体が、まだ今年生まれたばかりというのもあるんですが、あきらかに劇団ノーミーツの人たちの性格ですよね。
前回確立したように見えるリモート演劇の状態に安住しないというか、なんというか。

今回もまたしても、新しい挑戦をしまくってます。

初回の門外不出モラトリアムの時は、まだZoom演劇と呼んでいた時代。
Zoomの可能性を極限まで活かして、見事に演劇を作ってきたのが衝撃的で。

第二弾のむこうのくには、画面合成の技術が飛躍的に向上。
Zoom演劇からリモートエンタメに飛躍して、SFの世界観を作り上げていました。

そして第三弾の今回。
サブタイトルに「選択」をテーマとうたっているように、今回劇団ノーミーツは自らが構築したオンライン劇場「ZA」にその技術力を結集し、観客選択式演劇に挑戦しています。


観客選択式演劇って、文字で書くと簡単そうに聞こえるかもしれません。

視聴者選択式ドラマと言えば、いわゆるNetflixの「ブラックミラーバンダースナッチ」が有名ですが。
あれ、録画ですからね。
ゲームと同じで映像を選択してるだけ。

それが、劇団ノーミーツの場合は「演劇」なので、それを生でやるわけです。

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子どもの頃にアドベンチャーゲームブックにはまってシナリオ選択式の本を読みまくっていた人間からすると、たまらないんですよね、これ。

でも、これ、役者さんからするとめちゃくちゃ大変なはずなんですよ。
中途半端にこういうの入れすぎるとストーリー崩壊するし。

しかも、その選択式演劇の挑戦の先に、劇団ノーミーツはさらに凄い仕掛けを持ってきていました。
最後ビビります。

劇団ノーミーツの、リモート演劇を今年1年のあだ花にせず新しいエンタメとして定着させるぞという、覚悟や想いがビシバシ伝わってくる作品でした。

と、これ以上書くと、ネタバレしそうなので。
とにかくエンタメ関係のお仕事をされている皆さんはもちろん、コンテンツに携わるお仕事をされている方は、是非一度見て下さい。

130分と長いですが、長く感じません。
あと年内に4回だけ見るチャンスありますので、是非どうぞ。


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徳力基彦(tokuriki)
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