「巨大ヒーロー」のアイディア
こんにちは。tokuraです。
自己紹介の記事で書いたとおり、この記事では、自分が誰かに頼まれたわけでもなく作った巨大ヒーローを主体としたドラマの企画書らしきものを公開します。
ベースはもちろんウ〇トラマンです。
プロデューサーに見せるつもりでしたが、タイミングがなかったのでここで公開することにします。(笑)
新しい価値を切り拓くため、以下の試みを盛り込んでいます。
・怪獣と巨大ヒーローの戦闘によって発生する実害に向き合い、時にはシビアな現実も逃げずに描く
・地球の命運を、ローカルドラマで描く
・怪獣の生態を起点にドラマを描くのではなく、メインの登場人物それぞれがドラマを進展させていく。ドラマ内で起きる事象を、異なる人物の多角的な視点から見つめる
・現実に起きている社会問題やトレンドを取り入れる
以上4点を取り入れました。
批判されたり削られたりすることを恐れて最初から消極的な姿勢で企画を立ち上げるのではなく、こうやったら面白いのではないかという個人的な考えを全て取り入れています。
この状態から削られてようやく映像作品になると思うので。
また、自分のミッションとして、「子供向け番組という括りから、特撮ヒーロードラマを脱却させること」があります。
俺はそもそも「子供向け」というぼんやりした概念が個人的にすごく嫌いだし、この考え方にすごく懐疑的です。
作る側になって、改めて何が「子供向け」であるかを決める軸というのはすごく曖昧で恣意的なものだなと実感しました。
なぜならコンテンツを作るのは大人だからです。特撮もテレビドラマだからです。
どこかの誰かが勝手に、「子供向けってこうじゃね?」と一方的に決めつけてステレオタイプ的に出来上がったのが「子供向け」という概念だと思います。
作りては子供をはなからバカにしているのです。
しかし、子供と大人に共通することは、もちろんどちらも「人間」であるということだと思います。
人間の持つ本能は何歳だろうが変わらないはずです。
その「人間」の本能に刺さるコンテンツを提供することが大切と考え、シビアな内容を入れています。
俺自身も初期の平成ライダー作品をリアルタイムで視聴していましたが、子供ながらに画面を通してその緊張感やリアリティに陶酔し、夢中になっていました。
それを大人になった今でも覚えていて、見返すと、いつでもあの日の追体験ができます。
それは脳というよりは本能が覚えているからです。
その経験を今の子供たちにもしてほしいし、作品を生きる糧にしてほしいのです。シビアな現実を生き抜くうえで大切なことを学んでほしい。
絶望を描くから、希望をより強く描けるのです。
希望を、明るく楽しく「希望だ~~~!」と描いているだけの作品のどこに魅力があるのでしょうか。
すみません。前置きが長くなりましたが、以下が、自分が書いた企画書です。
「巨大ヒーロー」の企画
コンセプト
・「南海トラフ自身地震」や「首都直下地震」に代表される、近いうちに日本で発生するかもしれない大災害を扱う巨大ヒーロー作品。
これまでのシリーズでは怪獣の出現による人間社会への実害が具体的に描かれたことはほぼないが、今作ではウ〇トラマンと怪獣の戦いで破壊され、その後も怪獣が頻出し壊れゆく街にクローズアップし、喪失感や絶望感から立ち直る人々を丁寧に描く。
・舞台をあえて1つの街に絞り、そこでの人間関係や文化、やがてそれらの要素が左右する世界の命運を緻密に描く。
・視聴者には、作品を通じて故郷を大切に想う気持ち、それを胸に抱きながら前に進む勇気を育んでもらう。
・災害が頻発する現代の日本に暮らす我々が知っておくべき「防災」の重要性について、作品という形で視聴層に訴えかけることで意識を高めてもらい、更なる安全で幸福な生活に寄与する。
あらすじ
7年前の永樹市で、謎の巨人と怪獣・ゴルドスとの戦いで被害を受けた青年・増島優斗は、「生まれ育った永樹を人の力で守る」という信念でJRN(Japan Rescue Network)に志願し、地元・永樹市でレスキュー隊員として活動している。
ある日、優斗の幼馴染である桑田礼二が、同級生の乾大悟、本橋くるみを連れ、東京から帰省することになった。
会話の流れで礼二が、小学校の裏庭にタイムカプセルを埋めていたことを思い出し、4人で掘り出すことになる。
そこには、「この街と戦え」と記された謎の紙と、東京から永樹に一時的に移住し優斗と交流を持った少女・鳴海今日子に託された髪飾りも入っている。
彼らが物品を懐かしんでいると、地底から突如ゴルドスが復活する。
優斗は消火活動や市民の避難誘導に当たるが、街では7年前と同じ惨劇が繰り返されてしまう。
かつて同様、優斗は何もできない自分に憤りを感じていると、近くに位置する「天覇神社」の本堂から光を放つ、謎の器を発見する。
その器に触れると、光を発する何者かが「お前の望む力を与えよう」と語りかける。
優斗はその正体を直感で巨人だと悟り、かつて自分の故郷を破壊した力を拒絶する。
しかし、背に腹は代えられない状況にあるため、やむなく融合し、巨人として戦い、ゴルドスを撃破する。
優斗はかつて街を破壊した巨人の力を放棄するが、ゴルドスの出現を引き金に、なぜか永樹市内で怪獣が復活する。
故郷を守るため、また、そこで暮らす人々を守るため、優斗は人々から「UUUUUU」(ウ〇トラマンの代替表記)と呼ばれるヒーローとして立ち上がる。
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