懐かし恋愛日記⑥「遊園地」
こんにちはトクです。
本日もNOTE訪問くださりありがとうございます。
「今日は正式に付き合って初めてのデートだね。どこか行きたいとこある?」
「う~ん。カップルだから、やっぱり遊園地かな」
「ゆ···遊園地···」
「えっ。嫌なの?遊園地って嫌い?」
「遊園地は嫌いじゃないんだけど···。俺、絶叫系がダメなんだよね。ついでに言うと高所恐怖症、閉所恐怖症にスピード恐怖症もあるんだ」
「だから、高速とか走るのも苦手なんだよね···」
「次いでに言っとくとディズニーランドみたいに列に並ぶのってダメ。待つことが嫌いなんだよね」
「そっかぁ。じゃあ遊園地はやめとく」
「いや、せっかくだから行こう。ただし、絶叫系は勘弁してね」
そう言って遊園地にレッツゴーです。
お昼前には遊園地に着いたので、中で軽く昼食を、二人でベンチに座ってとりました。
「ねえ△ちゃん。私やっぱり絶叫系乗りたいなぁ。ダメ?」
「う~ん。初デートだから「ちえ」の言うこと聞きますか」
そう言って絶叫系マシンに乗ったのは良かっのですが···。
もう心臓はバクバクで胃が口から出そうです。
乗り終えたあとはグッたり···。
ベンチで少し休みましたが、嘔吐してしまいそうでした。
「ごめんね。私が無理言ったから···。こんなになるなんて思わなかったから···」
「良いよ。その代わり介抱してくれる?」
「どうすれば良いの?」
「「ちえ」の膝枕で背中をさすって欲しい」
「う~ん。もう。△ちゃんって以外と甘えん坊さんなんだね。でも、良いよ」
ベンチで「ちえ」の膝枕で背中をさすってもらう。まるで夢の中にいるようでした。我慢して絶叫マシンに乗った甲斐があります。
「じゃあ次は、お化け屋敷行こう」
「お化け屋敷···。私そういうの苦手なんだけど···」
「さっきは「ちえ」の言うこと聞いたから、今度は俺の言うこと聞いてよ」
「でも···」
「ハハハ。冗談だよ、俺は無理強いしないから、じゃあコーヒカップにでも乗りますか?」
「△ちゃんってホントに優しいね」
二人で仲良くコーヒカップに乗って、後は遊園地内を手を繋いで回りました。
「ちえ」と手を繋いで歩く。
ほんの数ヶ月前では考えられないことでした。
それだけで私は幸せでした。
遊園地からの帰り道でファミレスで夕食をとっている時に私から「ちえ」に提案しました。
「あのさあ。これからは二人でお金出し合って一つの財布にしない。毎月、同じ金額出し合ってさあ」
「うん。それ良いね。いつまでも奢ったり奢られたりじゃあ気も使うしね」
「それで、その財布は「ちえ」に預けたいんだけど」
「了解!しっかり、このポシェットに入れときます!」
「ちえ」はいつも小さいポシェットを方からたすき掛けにかけていました。
その姿がとても可愛く思えました。
ファミレスから「ちえ」の自宅に送って行く最中に「ちえ」が
「ねえ。△ちゃん。私、もうキスしても良いよ」
と言ってくれました。
「うん。ホントは俺もしたいんだけどね。でも、もう少し我慢するよ。できれば次のデート辺りでキスしたいね」
「△ちゃんって優しいよね。でも、女の子に恥をかかすの?」
「そういうことになるのかな···。ごめんね。俺、自分で自分に約束してるから、次のデートの時にしよう」
「キスする時に、こんなこと言い合うカップルっているか?」
「キャハハハ。きっといないよね···。私達変人カップルだね」
そんなことを言っているうちに「ちえ」の自宅に着きました。
「ちえ」が車から降りようとする瞬間に「ちえ」のおでこにキスをしました。
「今日は、ここまでな」
「それじゃあ、またLINEするから来週も会おう」
そう言って告白してからの初デートが終わりました。
それでは最後までお付き合いくださりありがとうございました。