同級生の話(「ちえ」という名の女の子)
こんにちはトクです。
本日もnote訪問くださりありがとうございます。
今回は、昨夜見た懐かしい思い出の夢について書いてみたいと思います。
高校の同級生に「ちえ」という女の子がいました。
同じクラスになったのは3年生時の一回だけで、特に話をした記憶もありません。
そんな「ちえ」と始めて会話らしい会話をしたのが同級会の時です。
高校を卒業して4年、みんなが大学を卒業するタイミングでの同級会でした。
その同級会の時に初めて「ちえ」と話をしました。
久しぶりに見た「ちえ」は、とても可愛くて、同じクラスに、こんな可愛い子がいたのになんで気づかなかったのか不思議でした。
「ちえ」は他県の大学に進学して地元に帰って来て就職が決まっていました。
そんな「ちえ」を私は2次会に誘いました。
「こっちも2、3人連れてくから、誰か2、3人連れて来てよ」
と「ちえ」を2次会に誘いました。
声をかけたタイミングが遅かったせいで、みんなそれぞれ帰途に着いたあとで、結局誰もつかまりませんでした。
「誰もいないから、私も帰るね」という「ちえ」を強引に誘って、2人だけの2次会に行きました。
高校時代に一度も話した事のない男子と2人だけで2次会に行くなんて「ちえ」にもなかなか勇気があったと思います。
でも「ちえ」にとっては、私は「男」に見えていなかったのだと思います。
あくまでも同級生で「同級生の男の子」の範疇にも入っていなかったのだと思います。
2次会で私はとにかく「ちえ」を飽きさせないように喋りまくりました。
「〇〇君って、こんな面白い人だなんて知らなかったよ」
「高校の時は、真面目で勉強ばっかりしてると思ってたから」
そう言う「ちえ」に「やっぱ、そう思ってた。俺、良く誤解されるんだよね」
「俺、勉強なんてほとんどしてなかったんだよね。みんなみたいに、目標の大学もなかったし。宿題はやったけどね」
と言うと。
「えー。でも、いつもテストの成績良かったじゃん。私は頑張ってもなかなか成績が上がらなかったのに。羨ましいなあ」
「俺、顔と頭は良いいだよね(笑)」
そう言うと「ちえ」は思いっきり笑ってくれました。
その日は土曜日だったので、なんとか日曜日にも会いたいと思い、映画に誘いました。
「えー。でも〇〇君と話したの今日が始めてだし⋯」
渋る「ちえ」をなんとか強引に誘って初デートの約束を取り付けました。
日曜日は、映画を見て、喫茶店で一服。その後、夕飯を食べに行ってから海までドライブしました。
どうしても「ちえ」を連れて行きたい場所があったのです。
この時は「ちえ」なんてとても呼び捨てにはできず〇〇さんと、名字で読んでいましたが。
さて、目標の場所に到着です。
そこは、海から少し階段で上がった所で、真っ暗の中、所々に照明があり、薄暗くてとてもムードの良いところです。
そこで「ちえ」に「俺と付き合ってください」と告白しました。
「ちえ」は、「えー。〇〇君とは友達だし⋯」とあまり乗り気のない感じでした。
「始めは友達としてでも良いから付き合ってください」と重ねて言いました。
女の子から「友達」と言われたら、その時点でアウトですよね。
でも、そんな一言で諦められないほど自分で中で「ちえ」は可愛くて愛おしい存在になっていました。
たった一度デートをしただけなのに。
何度もしつこい食いさがる私に「分かったわよ。じゃあ友達としてなら良いよ」と早くこの場を去りたいような口振りで言いました。
そんな「ちえ」ですが、何回かデートを重ねるうちに、だんだんと私を「男」として見てくれるようになりました。
そして、初キスをし、改めて「俺と正式に付き合ってください」とお願いしました。
この時「ちえ」は「もう付き合ってるじゃん」と笑顔でOKの返事をしてくれたのです。
今思い出したのですが、高校3年生の時に一度だけ「ちえ」に話しかけた事がありました。
私の友人が「ちえ」に憧れていたのですが、とてもシャイな彼は、自分から「ちえ」に声をかけられませんでした。
そこで、私が頼まれて「〇〇さん。△△が話があるんだって」と声をかけたのです。
そんな記憶もなくなってるくらい「ちえ」の印象はありませんでした。
昨夜は、そんな懐かしい夢を見ました。
「ちえ」は今どこで何をしているのでしょうか。
ひょっとしたら、もう孫がいて、素敵なおばあちゃんになっているかもしれませんね。
それでは、最後までお付き合いくださりありがとうございました。