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「なな」④「元彼」


 
「なな」という女の子との思い出話を綴っています。

私が、「なな」に初めて会った時に、「なな」には彼氏がいました。

正確に言うと「彼氏」ではなく「憧れの人」だったのかもしれません。

その男性は、「なな」の会社に出入りしている業者さんだったそうです。

そして、この男性は既婚者だったのです。

「なな」の話によると「離婚しても良い」と言っているとのことです。

私は、「なな」に猛烈にアタックしました。

「そんな、誰かの幸せを奪ってまでする恋愛なんてウソだ」と。

「なな」は、きっと遊ばれているだけだと感じました。

「なな」は純粋すぎて、それが分からないのです。

それでも、「なな」が私の方を向いてくれるまで数ヶ月かかりました。

私と付き合い始めても、あの男性のことを100%忘れたわけではないようでした。

どこかで、私とその男性を比べている。

そんな感じが、「なな」から伝わってきました。

この頃の私は、「なな」しか眼中に無く、「なな」をあきめることなど、考えられなくなっていました。

よく男性の恋愛は、「名前をつけて保存」で、女性の恋愛は「上書き保存」だと言います。

だったら、「なな」の彼氏になってしまえば、元彼のことなんか完全に忘れてくれるはずだ。 

そう思って、数ヶ月間、猛烈なアタックを繰り返したのです。

                                                                       つづく

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